良い歳をして、こんな経験を話すのも変だけど、まだ若くて、同じような思いをしている人に、「ここにもいるよ。ちゃんと生きて、そんなに悪くない人生を送れてるよ。大丈夫だよ。」って伝えたい。嫌なことが消える訳ではないけれど、仲間がいると思うと人間はちょっ楽になるから。
そうだ、子供の私が頑張れたのは、住み込みのお手伝いさんだった、「かをるさん」のおかげ。とっても優しくて、いつも「マルガちゃんが世界で一番頭が良くて、可愛い」って本気で言ってくれてた。心の中の頑張れるコアを彼女が支えてくれたのかもしれない。
小学校では、大人しい「しのぶちゃん」と二人で、誰もこない階段の隅っこでおしゃべりするのが憩いだった。小学生の時から、妹を親から守る責任も出てきたりして、そういうことも自暴自棄にならない一因だったかもしれない。
かをるさんとしのぶちゃんに会いたい。命の恩人。
このほかにもいっぱいいるんです、命の恩人。この人たちのことを考えると心が暖かくなり、目頭が熱くなります。「あるがとう」って。
@JapanProf 読んでいて、スイスに住むわたしの長年の友だちの娘のことを思い出しました。
彼女も日本人の母とスイス人の父の間に生まれ、見た目は「ハーフ」です。
その子が1年ほど母親と日本に戻って、公立小学校に通い始めたころ、わたしに言ったことがあります。「わたしはスイスにいてもガイジンだし、日本にいてもガイジンなんだよ」と。まだ10歳にもならない子どもにこんなことを言わせるのはどこの国でも同じなのだなと思いました。すでに20年も前のことです。
そのときわたしが言ったのは「ガイジンじゃないよ、日本人とスイス人と両方のいいとこばっかり持っているんだから、ガイジンというひとは羨ましいからだと思いなさい」。
今ではすでにスイスで結婚して小学生の子どものいるお母さんですし、小学校教師でもあります。
でも、電話をすればわたしだとわかると日本語になる子です。わたしも含めて皆でスイスドイツ語で話しているときでも、わたしと自分の母親に話しかけるときだけは日本語。もう5年以上会っていないので、来年はぜひスイスに行きたいと思っています。
JapanProfさんの人生は、日本に住む同じような経験をしてきた若いひとたちの励みになりますね。