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物語(SF)がテクノロジーをどう描くか?よりも、テクノロジーが物語(およびその基礎になっている読者の共通意識)をどう作り変えるか?のほうが興味があるかもしれない。

Xが終わったら、物語における「登場人物同士のブロックによる関係性の発展(破綻)」などのサービス特有のシステムが使えなくなり、物語の内容自体も変動しそう。テクノロジー形式による物語内容への影響。

たとえば、登場人物の心理状態を書くとき、経験があれば、「わたしはこの登場人物と同じタイプの状況A下にあったとき、同じタイプの心理的状態αにあった。ゆえに、現実世界において、このタイプのA-αの状況-心理組み合わせが存在するということは十分想定可能だ」という判断ができるが、登場人物と同じような経験がないとき、その判断基準がなく、「十分想定可能だ」という結論がないまま書き進めなければいけない。

経験していないことを書くときの困難として、場面を書くこと自体のほかにも、場面を書いてそれが「しっくり」いくのかいかないのかの判断が難しいという点もある。

作家は経験していないことを書けないわけではないが、どちらかというと経験しているほうが書きやすい。

睡眠前に見る用のまったく脈絡のないものが出てきて脳の判断を停止させる映像をAIで作ってほしい

スティーブン・バクスターの"The Thousand Earths"(2022)を読了。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』のようにまったく異なる二つの物語が最終章で結びつく構造。一方は宇宙SFで、宇宙飛行士のハケットが亜光速飛行で往復500万年のアンドロメダ銀河探査へと旅立つ。もう一方は異世界ファンタジーで、円盤状の平面世界に住む少女メラの半生を描く。その世界は、周辺から『潮(Tide)』と呼ばれる正体不明の白い霧に浸食され、滅亡に瀕していた。
特にメラのパートが面白かった。自分の世代で世界が終わることが確定している人の独特の心理状態が良い。物語の駆動要因としてよく使われる恋愛も出てこず、妹も途中で亡くなり、そのあと半分くらい特に動機なしでひたすら『潮』から逃げる放浪記となる。
だが、肝心の二つの物語の交差が、『魔術に等しい超科学』を使ったかなりやっつけ仕事になっており、カタルシスは得られなかった。異世界の正体も王道の人工世界であり、『世界の見方が反転する感覚』はなかった。宇宙SFパートのなかに『すべての星は知的生命体である』という大ネタが出てきたが、それとファンタジーパートが密接に結びついていなかったのは惜しいポイント。

amazon.co.jp/Thousand-Earths-E

「オツベルと象」と「3001年終局への旅」と「ゆるキャン」を合体させた壮大な話

グレゴリイ・ベンフォードが2019年に書いた『Rewrite: Loops in the Timescape』はタイトル通りループ系!2002年の48歳社会学教授が交通事故で死んで1968年に16歳の姿で転生する。一周目はスピルバーグやコッポラの映画をパクッて脚本家として大成するが、またもやループ。二周目からは心を入れ替えてなにか有意義なことをして歴史を変えようとするそうだ。
amazon.co.jp/Rewrite-Timescape

不気味の谷は埋めるべき対象ではなく、どんどん深くして拡大していき、最後には世界全体を覆いつくしていくべきものであり、ロボット工学者はその方向に努力してほしい

ジーリーの正体って訳されているジーリーシリーズのなかでは描かれていなかったけ?

ストーリーのほうをAIイラストにあわせて「この世界の人々は指の数を簡単に変更できる」という設定を前提とした企画

Llama2の日本語版が出ていたけど、ChatGptやBardと比べて独特すぎる

各人各人ひとりひとりの認知特性を学習し、自動的に世界を心地よく魅力的で中毒性のあるものに加工/生成するAI

SNS・動画サイトのAIアバターや「加工」が一般化すると、「自然な人間像」がAI生成イメージのものとなる。

生成AI作品は人間作品と比べて差があり、見分けることもできるが。その「差」こそが認知上の癖を突く魅力的なポイントであり、人間の作るものもAI製の方向に引きずられていくのではないか(特にイラスト)

魅力的なキャラクター「わーい!😃わたしは魅力的だよ~!なんてったって、魅力的だからね~」
魅力的なキャラクターの魅力を是認するキャラクター「なんと魅力的なんだ…」

神話や民話など、外部環境自体のアイコン性を持っていたフィクションは、その性質が前提化・普遍化されることで、フィクション自体のアイコン性を持つフィクション(なろう系など)となる。

力を入れて作った企画が没だとへこむのじゃ

現状、小説に費やす時間のうち七割くらいが「自分は(この)小説を書くしかないのだという開き直り」マインドに至るための(なにもしない)時間なので、この状態ではAIを導入してもたいした生産性向上は見込めなさそうだ。

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Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。