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自分の書くものと多くの読者が読みたいものが一致すれば嬉しい状況だが、残念ながらそうはいかないので、自分の頭のなかにある、自分が重要だと思うものを書き上げるしかない。

9月21日に発売されたばかりのスティーヴン・バクスター最新作”Creation Node"は本格宇宙ディザスターSF! 西暦2255年、太陽系辺境で『第九惑星』が発見される。ブラックホールかと思われたそれは、突然膨張し、消失、メッセージを送ってくる。
同時期に、二万五千光年彼方にクェーサーが出現し、太陽系を熱し始めた!!!!!!!

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ソシャゲの立ち絵がLive2Dでうにょぬうにょ動くようになって「人間はこんなうにょぬうにょ動かねぇよ!」とツッコミそうになったが、よく考えると元から人間離れしたでかい目やカラフルな髪色をしているのでその延長線上だと解釈すればいいのか

最近のゲームだと、メタフィクション要素がなくとも、主人公が現象を説明するのにゲーム用語(ex.『スポーン』)を使う場面が見受けられる。これは小説には起こらないことなので興味深い(小説の場合にはそれをやるとメタフィクションになってしまう)

SFマガジン掲載の「カレー・コンピューティング計画」は『AIとSF』の場外参加みたいな勢いで書きました。

「洞」を発見した女子高生がどう反応するのか?というハードプロブレムを解決しなければいけない。

イーロンの発言に対する解釈などでも、「発言者は意図をもって発言という行為をしている」という言語観がある。だが、大規模言語モデルの浸透によって「言葉が類似性によって次々と生成される(のみ)」という言語観がAIだけではなく、人間に対して適応されればどうなるのだろうか?「(意図を持った行為者としての)発言者」は存在しなくなる。

「壊れたレコードのような」という比喩が通用しない状況ではどのような比喩が出てくるのだろうか?「ファインチューニングされていない大規模言語モデルのような」とか?

物語(SF)がテクノロジーをどう描くか?よりも、テクノロジーが物語(およびその基礎になっている読者の共通意識)をどう作り変えるか?のほうが興味があるかもしれない。

Xが終わったら、物語における「登場人物同士のブロックによる関係性の発展(破綻)」などのサービス特有のシステムが使えなくなり、物語の内容自体も変動しそう。テクノロジー形式による物語内容への影響。

たとえば、登場人物の心理状態を書くとき、経験があれば、「わたしはこの登場人物と同じタイプの状況A下にあったとき、同じタイプの心理的状態αにあった。ゆえに、現実世界において、このタイプのA-αの状況-心理組み合わせが存在するということは十分想定可能だ」という判断ができるが、登場人物と同じような経験がないとき、その判断基準がなく、「十分想定可能だ」という結論がないまま書き進めなければいけない。

経験していないことを書くときの困難として、場面を書くこと自体のほかにも、場面を書いてそれが「しっくり」いくのかいかないのかの判断が難しいという点もある。

作家は経験していないことを書けないわけではないが、どちらかというと経験しているほうが書きやすい。

睡眠前に見る用のまったく脈絡のないものが出てきて脳の判断を停止させる映像をAIで作ってほしい

スティーブン・バクスターの"The Thousand Earths"(2022)を読了。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』のようにまったく異なる二つの物語が最終章で結びつく構造。一方は宇宙SFで、宇宙飛行士のハケットが亜光速飛行で往復500万年のアンドロメダ銀河探査へと旅立つ。もう一方は異世界ファンタジーで、円盤状の平面世界に住む少女メラの半生を描く。その世界は、周辺から『潮(Tide)』と呼ばれる正体不明の白い霧に浸食され、滅亡に瀕していた。
特にメラのパートが面白かった。自分の世代で世界が終わることが確定している人の独特の心理状態が良い。物語の駆動要因としてよく使われる恋愛も出てこず、妹も途中で亡くなり、そのあと半分くらい特に動機なしでひたすら『潮』から逃げる放浪記となる。
だが、肝心の二つの物語の交差が、『魔術に等しい超科学』を使ったかなりやっつけ仕事になっており、カタルシスは得られなかった。異世界の正体も王道の人工世界であり、『世界の見方が反転する感覚』はなかった。宇宙SFパートのなかに『すべての星は知的生命体である』という大ネタが出てきたが、それとファンタジーパートが密接に結びついていなかったのは惜しいポイント。

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「オツベルと象」と「3001年終局への旅」と「ゆるキャン」を合体させた壮大な話

グレゴリイ・ベンフォードが2019年に書いた『Rewrite: Loops in the Timescape』はタイトル通りループ系!2002年の48歳社会学教授が交通事故で死んで1968年に16歳の姿で転生する。一周目はスピルバーグやコッポラの映画をパクッて脚本家として大成するが、またもやループ。二周目からは心を入れ替えてなにか有意義なことをして歴史を変えようとするそうだ。
amazon.co.jp/Rewrite-Timescape

不気味の谷は埋めるべき対象ではなく、どんどん深くして拡大していき、最後には世界全体を覆いつくしていくべきものであり、ロボット工学者はその方向に努力してほしい

ジーリーの正体って訳されているジーリーシリーズのなかでは描かれていなかったけ?

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