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被害者にとっては洒落にならないが、チャップリンの明言「引いたカメラで撮れば喜劇。寄ったカメラで撮れば悲劇」を地でいくような無茶苦茶な話。
しかも、フィクションであれば「伏線」にしか思えない事がキャリアの最初の内から起きてたりして……。
いや、「何なんだ、この人?」ってのを考え出すとキリが無いが、すげ〜雑に纏めれば「天才は天災」って映画です、はい。

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【ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー】
よりにもよって、ナチスに侵略された過去が有る国で、反ユダヤ発言をしたせいで、社会的生命を失なった天才服飾デザイナーに関するドキュメンタリー。
本人は、ロクデモない忙しさとプレッシャーで、アルコール&向精神薬(一応合法な奴です)の依存症になり、更に、仕事が忙しくなるほど仕事依存症になってゆき、同じ位、多忙だった実務をやってるビジネスパートナーも……あ……これ、どう考えても違法な方法でしか入手出来ないモノのオーバードーズだよね、という死に方をしてから、更に酒の量が増え……。
で、肝心の反ユダヤ発言も、酒場で、明らかにアジア系にしか見えない相手を「このユダヤ人が!!!! お前らみて〜な醜い奴は生きてる価値ねえ!!!!」と罵るという意味不明なモノが天丼ギャグの始まりにしか思えないという……。訳、判んねえよ!!!!


【花嫁はどこへ?】
インド映画。
日本で言う大安吉日。
列車の中には新婚さんが山程。
しかも、どうやらインドでは、「新婚の花嫁は夫の家に着くまで顔をヴェールで隠す」という風習が有るらしく、たまたま近くの席に座った花嫁が取り違えられてしまい……しかも、その花嫁には何か裏が有るらしく……。
何か2人の花嫁の片方が、やたらと若いと言うより幼なく見えたんで、調べてみたら……ええええ?? これ、インドの結婚には、そう云う問題も有ります、って趣旨でわざとやったの?? それとも、インドでの「当り前」をフツ〜にやったら、他の国の人間からすると「ヤバいもの見ちまった」になっちまったの??(フェミニズム映画の側面も有るので前者だと思うけど)
何と、2024年製作の映画で、花嫁役の女性俳優さんが、2007年生まれ????

デンマーク映画「胸騒ぎ」のアメリカでのリメイク版「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」ですが、オリジナル版準拠の内容だとすると 

小学生ぐらいのお子さんまたはお孫さんが居る方は、観に行く場合は要注意です。
私がオリジナル版を観た時は、上映が終った後、たまたま、同じ劇場に居た御夫婦連れらしい御年の2人連れがゲンナリした感じになってました。

今年12月に日本で劇場公開予定のホラー映画「スピーク・ノー・イーブル 異常な家族」ですが……今年の5月に日本で劇場公開したばかりのデンマーク映画のアメリカでのリメイク版が、もう日本で劇場公開って、どう云う事だよ????


【トランスフォーマー/ONE】
かなりの勢いで公開規模が縮小してるけど、それが何かの間違いにしか思えない、良い意味でソツが無い作品。
脚本の結構丁寧で、あいつが最終的にあいつになるまでの経緯も、すっとフに落ちる。


【ジガルタンダ・ダブルX】
お馬鹿映画と見せ掛けて、とんでもないオチ。
まぁ、フィルム撮影の時代に、録音機材らしいモノが見当たらないのに、どうやって音声を録音したって突っ込み所は有るが……。
あと、インド映画だと「女性の政治家」が悪役になるケースが多い気がするけど、何でそうなのか、誰か詳しい人の解説を読みたいな。


【ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ】
「シン仮面ライダー」のアクションに苦言を呈してた映画監督が自分の作品で池松壮亮にアクションをやらせる、という、ある意味で、庵野監督への嫌がらせのような映画。
そして出来上がったのは「庵野監督が『シン仮面ライダー』でやりたかったであろうアクションは、改造人間という設定と食合せが最悪なんじゃね」という感想を抱かざると得ない、嫌がらせの2乗のようなアクションシーン。


【ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ】
主役2人&池松壮亮と並ぶ功労者は前田敦子。
すげ〜嫌な奴を好演しといて、嫌な奴になった理由が、それかいッ!!!!
そして、最後の打ち上げでも、主人公2人(20歳という設定)にとっては「うざい大人」ぶりを発揮。
あと、AKB時代の前田敦子が演じた、ある役の事を考えると、あの役名って……????


「ファウンダーズデイ 殺戮選挙」
おい、あんなモノがオチの伏線って有りかッ????
とりあえず、名作映画を1日に何本も観る場合には、正気を保つ為に(いや、今年1位候補なんて映画の方が脳の体力を使うんですよ、マジで)1本ぐらいこういうのを混ぜといた方が良い程度の出来。
(誉めてるのか、それ?)

映画感想「ヒットマン」ネタバレあり 

この御時世、レイシストやミソジニストだと、麻薬の売人のチンピラだろうが、それどころか警官だろうが、命が危ないんで気を付けろ、という教訓をエンタメ要素モリモリで描いてる映画です。
いや、マジで。


【憑依】
綺麗にまとまった「退魔師チーム結成譚」。
今年観た映画1位にはならないだろうけど、続篇が観たいよ〜な感じの映画。


【ヒットマン】
副業で警察に捜査協力している大学教授。
絵に描いたような屑警官が懲戒休職になったせいで、殺し屋のフリしたおとり捜査官までやる羽目に……。
しかし、ある容疑者の見逃してしまったせいで、事態は思わぬ方向に……。
ええ、倫理的には山程問題が有る経緯ですが、「この野郎、酷い目に遭わんかなぁ……」と思ってた奴が、案の定、酷い目に遭う話ですので、安心して観れます。


【犯罪都市 PUNISHMENT】
近くの席に居た別のお客さんが 「水戸黄門みたいな感じで安心して観れる」と話てたが……いや、暴力的な水戸黄門も有ったもので……。
チンケな悪を、より格上の狂った悪がブッ殺し、主人公がそれをブチのめす。
そのパターンで4作も作られてるが、観てて飽きない。


【シュリ:4Kデジタル・リマスター版】
1999年の作品なので、韓国の男性俳優の中でも「渋い顔のおっちゃん」枠の人達が若い若い。
ソン・ガンホやチェ・ミンシクが完全に20〜30代の肌。
まぁ、演出やカメラワークに古い点は有るが、同時に「あの時代によく思い付いたな」という場面も有る。
しかし、最後の方の台詞「分断という現実が、彼女をヒドラにしたんだ」ってのは、今からするとMCUに出て来ても、おかしくないな。

映画感想「雉岳山」 

韓国のホラー映画。
これも、もう劇場公開終りだけど、円盤やネット配信で観たい方は、他の人の感想なんかを読まずに観方がいいです。
「えっ? 思ってたのとジャンル違うんですけど……」って驚愕の展開になります。(と言っても、実は、こういうジャンルでした、ってのは中盤で判明します)
あと、ホラーの御約束「何かマズい事が起きる場所に主人公達が行くと都合良くアンテナが立たない」も、このオチだと「ああ、主人公達は最初からホニャラララになってたんなら、そりゃ電波が届かんわ」となります。

映画感想「ニューノーマル」 

韓国のある都市で起きた様々な事件を描いた映画。
章立てで1章につき1つの事件が描かれるが、各エピソードは相互に関連し合っていて、あるエピソードで殺人鬼に殺される奴が、別の章の主人公の音楽家志望のコンビニ店員にとっては嫌な客で、そのコンビニ店員が、別のエピソードの主人公にとっては、ネトゲ内での兄貴分で……という感じになっている。
もう、劇場公開は終るけど、円盤やネット配信で観たい方は、他の人の感想なんかを読まずに観方がいいです。
オチで、登場人物のそれまでの表面上の行動の意味が一気に反転してしまう章とか有るので。

映画「ソウルの春」
いや、しかし、韓国映画を見慣れてる人間からすると、あの映画に、あの役で出てた人が、この映画で、あんな役で出てたのを見た瞬間「あ……っ」となる事必然。

とりあえず、観に行く場合に予習で観といた方が良い映画:
アシュラ(2016年、キム・ソンス監督)
新感染 ファイナル・エクスプレス(2017年、ヨン・サンホ監督)
KCIA 南山の部長たち(2020年、ウ・ミンホ監督)
人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年、ピル・カムソン監督)

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【ソウルの春】
1972年12月12日に韓国で起きたクーデターの内幕を描いた映画。
この年の10月、韓国の朴正煕大統領が腹心の部下だったKCIA長官に暗殺される事件が発生、この事件の合同捜査本部長となったのが、後に韓国大統領となる全斗煥陸軍少将だった。
その全斗煥は目の上のタンコブだった陸軍参謀総長に朴正煕暗殺に関与したという濡れ衣を着せようと企み……。
だが、2つの誤算が発生した。
1つは、大統領が陸軍参謀総長への逮捕状に署名すると同時に、陸軍参謀総長逮捕を実行する筈が……?
もう1つは、首都警備司令官が全斗煥が自分達の派閥「ハナ会」に引き込めなかった硬骨漢の軍人だった事。
もし、ここで歴史が変っていたら……天安門事件さえマシに見える大虐殺事件は起きなかったかも……。
そして、全斗煥側も準備不足が多々有り、クーデター失敗の可能性は小さくなかった筈にも関わらず……?
だが、囲碁のように、ほんの一手……偶然にも近い、その一手で全ては……?

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