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「ヴィレッジ」
映画館で流れてた予告以外の事前情報を仕入れず観に行ったら……いや、今年の邦画暫定1位。
モヤモヤが残るからこそ、バッドエンドの映画としては出来が良いタイプの話。

「朝鮮を愛した日本国籍のアナーキスト、昭和天皇暗殺を謀議し逮捕された死刑囚の金子文子氏が「5月の独立運動家」に選ばれたと、国家報勲処が30日明らかにした。「日本のシンドラー」と呼ばれた人権弁護士の布施辰治氏も同じく名を連ねた」

news.yahoo.co.jp/articles/e09f


「ネメシス 黄金螺旋の謎」
TVドラマの方は観もしてないし情報仕入れずに行ったら開始早々「え? こんな話だったの? 予告と何か違わね?」
観に行った理由は「監督が好きだったから」なんだけど、監督の入江悠さんは三池崇史さんみたいに「雇われ仕事でもバンバンこなす」人だけど、三池崇史さんと違って「自分が企画した映画は、出来の良し悪しはともかく、この人にしか作れない映画になるけど、雇われ仕事は(表面的には)無難な作り」になる。
で、この映画は後者。
あと入江悠さんの雇われ仕事の場合、個人的には、脚本の外れが多い気がするんだけど(1つの映画の脚本の80%以上はマトモだけど、アカン十数%が俺的には、とことんアカン)、これもその系統。定食頼んだら、飯の味噌汁もメインの料理も小鉢も「すげ〜いい訳じゃないけど合格点」だけど、デザート代りの小さい果物が腐ってたり、食後のコーヒーがクソ不味かったみたいな感じ。残念ながら、これもそう。
とは言え、良く見ると映画の各所にはほのかだけど入江悠っぽさが有り(名画座が重要な場所として使われたり)、素人目には下手したらシン仮面ライダーより金がかかってそうに見える。


「ダンジョンズ&ドラゴンズ:アウトローたちの誇り」
たしかに、これ「減点ポイントは結構有る筈なのに、100点満点で何故か100点」だわ。
でも、ソーサラーとウィザードの違いは知らない人には判りにくいかも。

映画ネタバレ&リンク先グロ注意 

監督お気に入りの悪役を、あんなにあっさり殺したんかい??
banger.jp/movie/94775/


「オオカミ狩り」
いい意味で馬鹿映画。
途中でジャンルが変る。
情報を全く仕入れない状態で観るのがオススメ。

逆に言えば、シン仮面ライダーのアクションの駄目な点がそこで、RHYMESTER宇多丸氏の言ってる「アクション映画におけるアクションはミュージカルにおける歌や踊りのようなモノ」みたいな話で、アクション映画におけるアクションをどうするか??とその映画の粗筋・設定・雰囲気・テーマは密接に関わっている。(丁度、ミュージカルにおける歌や踊りが粗筋・設定・雰囲気・テーマと密接に関わってるようなモノ)
例えば、ショッカー戦闘員役の人に「殺す気でアクションやって」と言っても、ショッカーの戦闘員ってのは、仲間が、シン仮面ライダーの最初のシーンみたいなグロい死に方した場合に、どんな反応をする奴なのか?? で「殺す気でやってるアクション」は変って来る筈。それこそ仮面ライダーなら戦闘員の脳改造の度合によって、仲間がスプラッタな死に方しても淡々と戦うか、一瞬ビビった後に、意を決したように仮面ライダーに向かっていくかが分れる筈。


「わたしの幸せな結婚」
いや、言いたい事が有る人が山程居るのは判るし、絶対に年末に「今年観た映画ベストX」を決める時には思い出す事さえ無いような映画だけど……シン仮面ライダーより、あらゆる点で勝ってないか、これ?
話の緩急も、喩えるなら「ミュージカル映画で、ちゃんと歌や踊りのシーンと、それ以外のシーンがマッチしていた」と云う点も含めたアクションも。

「ダンジョンズ&ドラゴンズ:アウトローたちの誇り」と「わたしの幸せな結婚」を同じ日に観た結果、魔法で紅茶を冷すシーンを観た数時間後に、異能で風呂を沸かすシーンを観るという変な体験をする結果になった。

映画感想「エスター:ファーストキル」 

あの娘(30過ぎだけど)が、またしても人殺しをしてくれる……と思ったら、寄生しようとした先にも、とんだサイコ野郎が……。
最初は「いつ、エスターの正体がバレるのか??」という緊張感が話の原動力だと思ったら、正体がバレたらバレたで、別の緊張感が話の原動力と化す……。


「妖怪の孫」
伝わって欲しい人は観ない。
観に行く人にとっては、とっくに知ってる事。
ただ1つだけ言える事が有る。
この「自己責任」社会と化した日本だが、安倍さんの死もまた「自己責任」の一面が有ったのは確かだ。
安倍さんの罪は「驕り」。
選挙演説までの警備が恐しいほどザルで、こんな状態じゃ、去年の7月でさえ長生きした方じゃねえのか??としか……。

映画「ロストケア」。
この原作者の小説は大概買ってる(ただし、一部、積読)のに、「こんなの有ったっけ??」と思ったが……デビュー作でした。
面白いけど、このまま映画にしたら、絶対に一般受けはしないような「冷笑系を更に冷笑する」ような意地悪な作品。
震災直後に書かれた、震災やグッドウィル事件なんかの時事ネタもかなり有り、今、映画化するなら、かなり内容を変える必要が有るが……結果として「出来はいい。でも原作の毒は漂白されてる」ような内容に……。

映画「ロストケア」原作。
「冷笑系を更に冷笑する」ような意地悪な作品。
「悪を成す事そのものが目的で悪事を行なう」ような真の悪は、少なくとも自分は出会った事がない……と思ってる検事。
だが、その検事のすぐ近くの意外な場所に、とんだおサイコさんが約1名。
ところが、その検事を「自分が偽善者だと気付いてない脳天気な善人気取り」だと内心馬鹿にしてた、そのおサイコさんも肝心な所で抜けてて、切り捨てようとした悪事仲間に返り討ちにされて、あっさり死亡。
更に、ところが、このおサイコさんが、やったある悪事は、回り回って、おサイコさんが「自分が偽善者だと気付いてない脳天気な善人気取り」と馬鹿にしてた検事が、とんでもない大手柄を立てる契機になってしまい……。

「シャザム 神々の怒り」
よくよく考えたら、同じ世界設定の映画版「ワンダーウーマン」シリーズの謎「神を殺せるのは神だけ」「だが、神々は人間のせいで滅びた」の矛盾点・謎は、この話で解明された訳か。

シン仮面ライダーのショッカーの背後に居るスーパーAI。
どう考えても「会社の人事にAIを使ってみたら、教師データにした人間の人事担当者の偏見が拡大されただけでした」状態に陥っとるで。


「マッドゴッド」
いや……何だよ、これ?
意味不明なのに目が離せない。
途中までは「明言されてない裏の粗筋って、こんな感じか?」とか考えてたけど……途中で流石に自分なりの「実は……」を考える事を諦めた。


「アラビアンナイト 三千年の願い」
これとマッド・マックスが1人の中で矛盾なく同居しているのがジョージ・ミラーという監督の作家性。
そして、この映画で語られるのは「そもそも『物語』は何の為に必要なのか??」という創作者にとっての根源的な問い。

多分、無いと思うけど「劇光仮面」を庵野さんが実写化したら大惨事か大傑作の両極端にしかならないと思う(もちろん、大惨事の方が可能性が高い)。
今の撮影機器で60〜70年代の映像を再現しようとする庵野さんと、60〜70年代の特撮スタッフが「やりたくても出来なかった事」を今の技術で実現しようとするあの作品の登場人物は決定的に食合せが悪い。

庵野監督の特撮って、「普通より画質がいいスクリーン」なら、IMAXよりDolby Cinemaの方が向いてると思うんだよね。
夜の戦闘シーンが多いんで、「黒さや暗さの微妙な違い」が出るDolby Cinema向き。
でも、何故かIMAX対応版しか作ってくれない。

某所で「庵野監督は『子供が描いたような絵』を巧い絵だと思うようになってしまった天才画家みたいな状態に陥ってるんじゃないのか??」という意見を見付けて妙に納得。
だから、iPhoneで撮影した映像をIMAXで流すような真似をしてしまう。

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