そんな中、死者がでてしまったグループで生き残ることができた高校生が、この事故の経験を無駄にしないようにと、冬山を安全に登るための活動に参加していくところに希望がありました。
聞き取り調査でも、高校生から教員達に批判めいたことは一切出ていなかったようですが、状況証拠からすると、しっかりしてよね大人と言わざるを得ない状況に感じました。
また、事故は突然やってくるのではなく、数々の前兆を無視した結果引き起こされるのだとの印象も受けました。当日という意味では無いですが、過去にも近くで雪崩が起きていたり、今回の地点でも目印になっていた木は雪崩が起きて人がぶつかったといういわくのある木だったり、そこかしこに、前触れがあるんですよね。にも関わらず、"専門家"の先生がそれらを無視して、ともすると、上手く切り抜けたことを成功体験として甘くみてしまっていたように思われます。
これについては、冬山に限った話では無いと思うので、山登りをしなくても、このような事故から学べる所が大いにあるかと思いました。