僕は、差別的な投稿に批判的だし、無自覚に差別的な投稿をしないように気を使っているつもりではある。差別的言動において無自覚と言うのは本質的ですから。

ただ、アカウントの凍結・停止が、差別的な発言をするアカウントへの妥当な対応なのかは疑問がある。かなり差別的な内容の書籍でも、出版停止になるのは稀だし、その著者には今後出版をさせなくするというのは言論の自由への侵害と見做されるだろう。

SNSでも、本来なら、問題のある記述に対して削除・修正を求め、同様の記述がなされないように意見し、受け入れられない場合に、内容によって、当該記述のみ削除や、ゾーニングで対応し、以後は内容の確認がとれるまで表示をサスペンドするのが妥当かと思う。ただ、システムを改変したり・投稿ごとに問題の有無を確認したりという作業が面倒なのか、既存のSNSは安直にBANという手法を使っているだけなのではないだろうか。

そして、fedibirdが良いと僕が思ったことの一つが、fedibirdは、色々な独自の仕様・機能によって、この問題に対して、ある種まっとうに、ゾーニングの方向から技術的に解決しようと試みていると感じたことだ。

そういう意味で、BANありきでfedibirdが批判されているのだとしたら悲しく思う。

各ユーザーの個別の設定によるゾーニングであればBANと違って言論の自由への侵害の恐れは無いし、現状では認められていないレベルの差別や、好き嫌いのレベルまで対応できる。

また、BANのような作業には特別な配慮が必要なため、それなりの人的コストがかかり、対応にも時間がかかるが、ゾーニングでは必要ない。

当然、ウイルスをまき散らしたり、詐欺につかったり、差別的な発言による強迫行為をしたりという明白な犯罪になればBANという印籠を渡さなければならないだろうが、そのレベルであれば判断も容易だし、BANの対象が減れば、巨大企業でなくても有る程度対応できるだろう。

差別的な発言を連発する悪意のアカウントが入り込んだとしても、各自の自由なゾーニングによって、実の所、迅速なBANなんかよりも、よっぽど被害を軽減していると思う。差別的投稿への対応はBANだけでなく、システム面での工夫もあると理解されると良いなぁと思う。

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ここで言うゾーニングは、mastodonの機能である閲覧注意・ミュート・ブロックに加え、fedibirdの独自機能で細かく設定ができるというだけではなく、LTLの廃止であったり、トレンドや連合を見えなく設定することができたりというように、細かな所にまで及んでいる。

初めてfedibirdにきたときに、人が少ない、寂しいと投稿する人が多いが、それこそ、何も設定していない状態で使い始めても、ゾーニングのラインを安全側に寄せることで、不快な投稿に出会いにくくする工夫の現れであることは、敢えて僕が言及するまでもなく、誰しも感じ取っていることではないかと思う。

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Fedibird

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