各ユーザーの個別の設定によるゾーニングであればBANと違って言論の自由への侵害の恐れは無いし、現状では認められていないレベルの差別や、好き嫌いのレベルまで対応できる。
また、BANのような作業には特別な配慮が必要なため、それなりの人的コストがかかり、対応にも時間がかかるが、ゾーニングでは必要ない。
当然、ウイルスをまき散らしたり、詐欺につかったり、差別的な発言による強迫行為をしたりという明白な犯罪になればBANという印籠を渡さなければならないだろうが、そのレベルであれば判断も容易だし、BANの対象が減れば、巨大企業でなくても有る程度対応できるだろう。
差別的な発言を連発する悪意のアカウントが入り込んだとしても、各自の自由なゾーニングによって、実の所、迅速なBANなんかよりも、よっぽど被害を軽減していると思う。差別的投稿への対応はBANだけでなく、システム面での工夫もあると理解されると良いなぁと思う。
ここで言うゾーニングは、mastodonの機能である閲覧注意・ミュート・ブロックに加え、fedibirdの独自機能で細かく設定ができるというだけではなく、LTLの廃止であったり、トレンドや連合を見えなく設定することができたりというように、細かな所にまで及んでいる。
初めてfedibirdにきたときに、人が少ない、寂しいと投稿する人が多いが、それこそ、何も設定していない状態で使い始めても、ゾーニングのラインを安全側に寄せることで、不快な投稿に出会いにくくする工夫の現れであることは、敢えて僕が言及するまでもなく、誰しも感じ取っていることではないかと思う。