新しいものを表示

『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021)を観た。

 ウェス・アンダーソンにしか作れない唯一無二の造形。
 飛び出す絵本のような、どこを切ってもキレイなニセモノ感がかわいい。
 美術に目を奪われ、早口のナレーションとセリフをところどころ聞き逃してしまうので、2度目以降は吹き替えで観た方がいい。次々に背景が大道具係に運ばれるように変わっていく様子が、舞台を観ているようで楽しい。
 オムニバスで語られるエピソードは、どれも「…だそうな」みたいな小話で、特にメッセージ性はなくウェスらしいシュールな話。演出のコミカルさや小道具のかわいさ、演じる俳優たちの技量が合わさり、別にこれはこれで面白いと感じる人と、「何が言いたいのかさっぱり分からない」と拒絶する人に分かれるのも分かる。私は前者。
 だからビル・マーレイが合う。
 ベニシオ・デルトロやレア・セドゥの登場に驚いたが、演じてて楽しそう。喜怒哀楽激しい顔を撮らない作家だから、普段シリアスな役ばかりの俳優は合うのかも。どうでもいいがベニシオ・デルトロはディカプリオと顔が似ている。
 ウィレム・デフォー、あれだけ!?w
 藤田嗣治のようなシェフ(刑事?)が気になった。



 今夏公開の『ツイスターズ』は、あの『ツイスター』のリメイクなのかどうか、が知りたいのだけれど、何も情報がない。
 竜巻の映画でわざわざタイトルを激似にしているのだから関係あるのだろう…とは思うのだけれど。続編?リメイク?リブート?

 『ツイスター』を観た時、理屈で行動しない熱血科学者、というヘレン・ハントの設定にうんざりしたので、そういうあり得ない科学者だけは出ませんように…と祈っている。

wwws.warnerbros.co.jp/twisters





 セレブのファッション記事と天皇の家族の一挙手一投足の記事は、共に結論を「褒めちぎる」と決め打ってそこに向けて書く点が共通している。批評的な思考ができなくても結論は決まっているから、どんなに喜天烈でも、どんなにどうでもよくても、「褒めようと思えば何とでも書ける空虚な業界なんだな」と思い知らせてくれる教材。

芸大の「大吉原展」。結局、批判は十分に活かされなかった様子が、数々の批評から伝わってくる。
 「花魁は当時のアイドルだった」「芸者は江戸のファッションリーダー」「吉原は文化芸術の発信地」といった美化には、もううんざりだ。この「うんざりだ」という気持ちが、ようやく時代を動かせるくらい溜まった、ということなのだろうか。性搾取・人身売買はヤバいでしょう、という当たり前すぎる認識を押さえ込んで、吉原を徹底的に美化して「俺たちの吉原」を賞賛する時代は、もう終わらせよう。
 この「大吉原展」の失敗は、時代がアップデートされる転換期の象徴的な事件。





 こういうのほんとうに気味が悪い。
 ポーズとらせているのは決まって男性。
 男性にとっての「こういう女を見たい」「女はこういうポーズしてくれなきゃ」でしかない。
 女は鑑賞の対象。ジャッジするのは常に男。
 そんな世界、滅んでしまえ。
  twitter.com/TheFigen_/status/1




 

 断固、抗議します。
 子どもを性的対象にすることで暴利をむさぼってきた人を、子ども向けのお菓子の宣伝に登用するなんて狂気の沙汰です。ギンビスは人権を学んで、このような企画をすぐに止めて下さい。子どもを尊厳ある対象と捉えているのか、搾取の対象と捉えているのか、企業の姿勢が問われています。

natalie.mu/music/news/569187
<「たべっ子どうぶつ」は1978年の発売以来、幅広い世代から支持されるギンビスのロングセラービスケット。今年3月には初の公式パズルゲームアプリ「たべっ子どうぶつTime」がリリースされ、各ストアの無料ゲームランキングで1位を獲得するなど話題を集めている。ユニットのメンバーは小学1年生から中学1年生を対象にしたオーディションによって決まり、秋元康が総合プロデュースを手がける「たべっ子どうぶつTime」の主題歌を歌唱する。>





『天上の虹』
なん十年経っても、まったく色褪せない。抜群に面白い。歴史そのものの面白さ以上に里中満智子の技術と知性におののく。





 「中国ってなんか怖い国なんでしょ」どころか、「中国って明日にでも日本を攻撃しかねない敵国なんでしょ」っていう世間、なんなの。
 最近中国になんかされたのかアンタは、と問いたい。
 中国は親の敵なのかと問いたい。
 中国から輸入されたもので生活できているアナタは、中国なしでは生きていけないし、13億人全員が同じ顔して同じ強硬思想でずるくて怖いんだと思ってるならバカすぎる。

 漠然と「中国には力で対抗せんといかん」と思い込んで自分たちの生活を限界以上に犠牲にして無駄な軍拡を支持する人がマジョリティなら、理屈が通らない妄執で暴走する国としてガバナンスは崩壊します。





 クズみたいな判決だな… これ書いた裁判官は、なんて空虚で軽薄な人間なんだろう。

 犯罪者に人権などない、っていう、お決まりの「人権のキホン知識の欠落」丸出しの判決。

 どうせこれに共感する市民は多いのだろうけれど、それは自分の首を自分で絞めていることだとなぜ気付かないんだろう…。

 来週から授業が始まる。こういう判決に「え?」と思える人間を、一人でも育てることができるなら、と思う。

【速報】裁判長「原告らは死刑を甘受すべき立場」「確定した刑事判決を無意味にするもので許されない」 死刑執行を直前に言い渡すのは違憲とした死刑囚2人の訴えを大阪地裁が全面的に退ける
news.yahoo.co.jp/articles/ae2c




 絵に描いたような「報復の連鎖」。。。
 イスラエルの極右政治には心からうんざり、、、
 でもイランも、どんなに怒りが煮えたぎろうとも、「その土俵には乗らない」ことで国のレベルの違いを見せつけるべきなのに。。。
 
news.yahoo.co.jp/articles/e640




かわいそうに、、、
どんなに怖かったろう、
どんなに不安だったろう、
どんなに孤独だったろう、
想像してみようとしただけで涙が出る。
この子を逮捕して、何になるというのだろう。
だれにも相談できなかった境遇、
彼女の体調や体型の変化を気に止めなかった大人たち、
そして誰よりも彼女を一人で産ませた「相手」。
責められるべきはそいつらだろ。

住宅クローゼットで赤ちゃんの遺体を発見 16歳の高校生の少女を逮捕「自分で出産した」 愛知県安城市
news.yahoo.co.jp/articles/bfd2




 日弁連のイベント
 【 死刑について考える ~小説家と学者の対話~ 】
 平野啓一郎さん × 井田良先生!

 2024年6月11日(火) 18時00分~20時00分

 弁護士会館17階1701会議室・Zoomウェビナー併用

 
nichibenren.or.jp/event/year/2




 共同親権を実現しようとしている人たちが何を考えているか、このツイートがものすごく象徴的。

<人口が減少している今の日本にはこういう力と意志を持った"怖い男"が必要。
家庭から逃走しようとする女どもに男の威厳と迫力を見せなければいけない。>
twitter.com/atwejg/status/1771

 そういうことだよ、
 共同親権は、「妻子を一生支配下に置いて従属させるための装置」なわけ。
 少しでも人権を理解している人なら、賛成できるわけがない。




 

 ダ・ヴィンチの絵の中で好きなのはどれと言われたら『岩窟の聖母』。ルーブルにある方の。
 なぜ岩窟にいるの、とか、どっちがどっちなのっていう謎とか、天使が指を指す意味も不明で、ミステリアスで面白い。

 ダ・ヴィンチの「注文主の意向を無視する」主義の真骨頂で、笑ってしまう。

artmuseum.jpn.org/mu_gankutu.h




 

 鴻上さんの回答、みんな読んでほしい。
 離婚しても育児は2人でしっかり協力して…という光景が、いかに妄想でしかないか。そんな前向きな関係を築けるのなら、そもそも離婚なんかしないって気付いて欲しい。
 自分の暴力から逃れた妻子をどこまでも追いかけて支配下に置こうと執念を燃やすDV夫・モラハラ夫が、今、最強のシステム「共同親権」を猛然と実現させようとしている。こんなものが実現するなら、私は子どもに「ぜったいに結婚するな」と言うしかないし、必ず結婚する人・出産する人は減る。

 
「共同親権」に反対する、離婚して二人の子の親権を持つ女性に鴻上尚史が語った考えとは
dot.asahi.com/articles/-/21869





 

 夫の不機嫌な表情とか態度にビクっとして緊張しておびえているすべての女性に向けて、下記の記事中のこの言葉を発信したい。
 ↓
「『夫が不機嫌なのは夫の問題』と割り切り、放置したらよい」
「妻は夫の感情のゴミ箱ではない」
友人らは、「夫には食べさせてもらってるんやから、我慢しないと」という。だがそれは違うと思う。「妻の我慢があったからこそ、夫は定年まで働き続けられたんだ」

asahi.com/articles/ASR6F5VJDR6





「虎に翼」そんなに人気なのか。
どうりで、話しかけられることが多くなった…TV観ないからよくわからないけれど、みんながジェンダーに関心持つきっかけになればいいね。そして「家事事件のハンパない重さ」にも。




4月9日の「大竹まことゴールデンラジオ」、恐竜が大好きで福井の博物館の魅力をテンション高く語る小島慶子さんに対して、やれやれみたいな笑いで対応する武田砂鉄さん。小島慶子さんに対して失礼だし、「大人になってもそんな恐竜にはしゃぐのってどうなの」みたいな態度をとるのは世の中のすべての恐竜研究者と恐竜ファンに失礼だと思う。てきとーに話題をそらされて、小島慶子さんが憮然とする気持ちはすごくよく分かる。武田さんは、往々にして、「人が大好きなものに夢中になる姿勢を冷笑する」。それが自分ではかっこいいと思ってるんだろうけれど、ほんとよくないと思う。




古いものを表示
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。