『未成年』追記。主人公二人の関係、敵対心から始まって同じ痛みと悲しみを分ちあうけど、気軽に友情と呼べる関係ではないし、経済的な格差があることもほのめかされていて、二人とも別の道を歩んで二度と会わないかもしれない、それでもこの瞬間、同じ経験を同じ感情で確かめ合った記憶を決して忘れない、という決意が微笑みとともに描かれるラストがたまらなく好きです。微妙な距離感の少女二人の関係性が好きな人にぜひ見てほしい。
そしてそんな二人の姿を繊細に描き出したキム・ユンソクの手腕よ……この人映画内で暴れてるとマッコールさんとか連れてこないと太刀打ちできないのではというくらいおっかないのに…(『哀しき獣』『海にかかる霧』『1987 ある闘いの真実』、『タチャ』はポーカーに負けるとキム・ユンソクに鉈で腕切られるからギャンブルはやめようという啓蒙映画←嘘)。