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【お知らせ】
『FFEEN vol.4』に短篇小説「筒の脂」を寄稿しました。
数百年のあいだ繰り返されている晩餐会と、壊れかかった機械仕掛けの料理人のお話です。よろしくお願いいたします。
note.com/ffeen_pub/n/n5e18d0ed

来月、おそらく毎週のように新作が発表されるのでぜひご覧ください

寄稿者なので先に読めているのだけど、伊島さんの新作、ほんとうに全部をやろうとしているし、その熱源が極めて私的な領域に由来するであろうことがどこまでもいさぎよい作品でとても良い

ゲラを触っていたら「おいもを巡らせている」との誤字が出てきて笑ってしまった

またエビのお話を書いている。SF作家を名乗っているが、Shrimp-Fiction作家だったのかもしれない。

CALL magazine vol.45の藤井佯「大移動」とても良かった。人でないものの眼差しを人の言葉で表すことは、ともすれば描写される対象へ無理解を押しつけることにもなりかねないのだろうけれど、そうした隔たりがあることを踏まえてなお、人とそうでないもののあいだにも間違いなく関わりは存在するのだと語るしなやかな言語表現で、なんだか心強い作品に感じた。

撮った記憶はないけれどカメラロールに入っていた光みたいな花

youtube.com/watch?si=k1NEmVnXe
突き詰めれば主観の世界であるはずの色に、カラーコードという共通言語(と錯覚させられるようなもの)を導入することについて語るポエトリーリーディングで良かった

アーシュラ・K・ル=グウィン『いまファンタジーにできること』(谷垣暁美訳、河出文庫)を読んだ。「内なる荒野」が特に好きだった。小説を「メッセージ」に矮小化することへの警鐘を鳴らしつつ、既存の価値観の外(=荒野)へと出ることについても語っていて、還元主義的でない、ひとつのどろっとした塊としてのフィクションについての論として読めるとても気高い文章だった。ファンタジー世界の構築を、近代化以前の世界認識の再構築と捉えている点も興味深かった。この切り口であれば、アーバンネイチャーを都市の内部におけるプレモダンの発見と読み替えることもできそう。

書き手であるわたしにとってのインパクトファクターを基準に選んだ10冊なので、読んで楽しかった本、みたいな軸を採用すればまったく違う10選にもなりそう。

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【2023年に読んだ本 10選】
山内朋樹『庭のかたちが生まれるとき 庭の詩学と庭師の知恵』(フィルムアート社)
黒田夏子『abさんご』(文藝春秋)
ucnv『グリッチアート試論』
柳沢英輔『フィールド・レコーディング入門――響きのなかで世界と出会う』(フィルムアート社)
井戸川射子『遠景』(思潮社)
ロラン・バルト『明るい部屋 写真についての覚書』(花輪光訳・みすず書房)
赤坂憲雄『性食考』(岩波書店)
稲垣史生『DEEP LIFE 海底下生命圏』(講談社)
木石岳『歌詞のサウンドテクスチャー うたをめぐる音声詞学論考』(白水社)
竹内整一『「おのずから」と「みずから」――日本思想の基層』(筑摩書房)

2024年のキーワードは《おいしいスープ : tasty soup》に設定しました
今年もよろしくお願いいたします

2023年の振り返り|青島もうじき
note.com/aojima__/n/nc18f0046f

今年の活動を振り返りました。
来年もたくさん文章を書ければと思います。

これは数値化された「病床」のグラフ(5日間寝込んでいる)

帰宅して大熱を出してしまったので、文章がうまくまとまっていないような気もする。
この存在が空間的・時間的にひとつのまとまりを形成しないこと自体には大きな救いを感じるのだけど、単に痛みの感覚は好きでないので差し引きでは辛めかも。眠るとよいとされる。

「拡張される音楽 Augmented Music」展の内容についての言及があります 

ルクア イーレで「拡張される音楽 Augmented Music」を鑑賞してきました。
フロクロさん × melonadeさんの『流動回廊』が個人的にとても印象深かったです。同氏の楽曲「ただ選択があった」を音楽理論とアルゴリズム(マルコフ連鎖?)で自動化したような作品だったのですが、「ただ選択があった」と違う点として、ナースロボ_タイプTが使われているのが面白く思われました。melonadeさんのポエトリーリーディング読み上げのテンポを合わせるプログラムもデモ音声でTTが使われていたりと、合成音声ポエトリーリーディングのシーンではTTが重用されている印象もあり、なぜ他のソフトウェアではなくTTであるのかはもうすこし考えてみたい。実際の展示ではおそらく600小節で楽曲生成が一区切りとなっていたけれど、ほんとうは始まりと終わりのない無限の小節数を持つ音楽なのだと感じました。どこかクラブの印象に近いかも。最初から最後まで聞くことを要求するのではなく、その生成の手続きを体験することについて。

ある種の絵本の持つ複焦点的なリアリズムを水墨画のそれと並べて語ることについて考えていたのだけど、ちょうど松居直『絵本とは何か』でも水墨画についての言及がちらっと出てきて、面白く読んでいる。
細かさへと没入してゆくことと、部分から集合へと階層をあげてゆくことの、二者の間に矛盾が生まれないのが、絵本や水墨画(とくに山水画)であるような気がするし、それを理想の世界とするような穏やかさもどこか似ているように思われる。没入の感覚。

布施琳太郎さんの選ぶ2023年の展覧会ベスト3に、小著『私は命の縷々々々々々』の作中作を挙げていただきました。
同時に2人以上のアスセスできないウェブページでの展覧会「隔離式濃厚接触室」を催すなど、オルタナティブな空間での展示を意識されている布施さんならではの再定義でとても嬉しいです。

bijutsutecho.com/magazine/seri

指先のかじかむため、誤字の繁殖期というものは冬場ということになる

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