永瀬さらさ「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 11」(角川ビーンズ文庫)を読んだ。
https://beans.kadokawa.co.jp/product/series98/322207000516.html
10巻で出てきた同世界観の別ゲーで出てきた悪役令嬢とヒロインが各国会議の場に登場し、更にアイリーン達は他の国からその場では蔑ろにされ……ますが、まぁアイリーンとクロード達のことで今巻でもいつも通り気持ち良いくらいの智略謀略を尽くしハッピーエンドになっておりました
個人的には終盤の悪役令嬢&ヒロインVS別ゲーの悪役令嬢&ヒロインの展開はとても熱かったです。
シリーズ最終巻らしいですが(アフターストーリーとか出てもいいのよ)かなり綺麗に終わってて、タイトルも回収していたので読後感は大変満足です
さて、次は同作者の「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」を途中までしか追えてないので追わねば……
名探偵論は様々な作品で取り扱われて、作者によって主張が違うのも面白いですよね
直近だと阿津川辰海の〈館四重奏〉シリーズや城平京の「名探偵に薔薇を」などなど、etc……
結構好きなので他にも皆さんのおすすめ等あればぜひ読んでみたいですね
市川哲也「名探偵の証明 密室館殺人事件」(創元推理文庫)を読んだ。
http://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488465148
今作も面白かった〜😊
蜜柑花子シリーズ2作目、気がつくと"密室館"という館にミステリ作家・拝島登美恵によって男女8名が監禁され、その中には、若き名探偵・蜜柑花子もいた。4日間のうちに、これから館内で起こる殺人のトリックを解明できれば解放する、と拝島が宣言する中次々と殺人は起きて行く……
序盤はこのシリーズの特徴である"名探偵"という舞台装置が現実にもいることを絡めた名探偵論のミステリになっていて、そこも良かったです
後半の要となるトリックについても、ミステリ作家が考えた奇想天外なトリックというハリボテと"現実"だからこそ起こり得ないみたいな背反的な部分がハウダニットを分かりづらくしていたのが好印象、上手いと思いました
オチも幾重にも重なっており、主軸である「現実に存在する名探偵」からブレずの結末でかなり面白かった、次の完結編もとても楽しみです
永瀬さらさ「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 10」(角川ビーンズ文庫)を読んだ。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322206000445/
今巻も良かったです😊
今作では同世界観の乙女ゲーム(しかも鬱ゲー)に登場する、クロードにそっくりなラスボスから結婚式の招待状が届くなど、続編などではなく遂には同世界観まで出張してくるとは……
やっぱりアイリーンやクロードが互いに互いを振り回し合って共通の目的のために悪巧みする展開が、このシリーズの王道的なところで遺憾無く発揮されているのが面白かったです
ヴィーカもクロードに似ている(まぁ別ゲーの殆ど同じポジションの人物)ので今後の登場も楽しみになりました😊
幾原邦彦、高橋慶「輪るピングドラム(下)」(幻冬舎コミックス)を読んだ。
https://www.gentosha-comics.net/book/b519721.html
当時アニメを見ていたし、考察をある程度読んだりしていたので、結末は知っていたのですが大変面白かった……
「子供ブロイラー」や「生きていることが罰」「選ばれなければ要らない」など読んでいて刺さることも多く、愛と罪と罰を分け合った冠葉と晶馬と陽毬の物語が、無事完結したのも良かったです
メタファーも多く、難解な文章もあり、心理描写はあまりないので、小説として見るのであれば分からないことも多いのですが、アニメの文章補完として見るのであればかなり優秀な小説だと思うので、取っ掛かりとしてアニメからオススメしたくなる物語の一つです
幾原邦彦、高橋慶「輪るピングドラム(中)」(幻冬舎コミックス)を読んだ。
https://www.gentosha-comics.net/book/b520227.html
やっぱり面白い☺️
先の展開を知っていても、片鱗があったとはいえ上巻とは打って変わって一気にシリアス感が増して緊迫感がありハラハラして読んでおりました
徐々に物語の背景やモチーフとなった16年前の事件が明かされ始め、桃果や多蕗さんやゆりの過去も描かれており、そこから大人になったとは簡単には言えない辛さがあった。
登場人物たちの思惑が複雑に絡み合って、仮初の家族の崩壊もあり、度々登場する"運命"、"家族"というワードを嫌でも意識させる展開が続き、いよいよ終わりに向かって動き出しているのだなと感じた
幾原邦彦、高橋慶「輪るピングドラム(上)」(幻冬舎コミックス)読んだ。
https://www.gentosha-comics.net/book/b520152.html
相変わらず面白かった😚
アニメ化もしましたね、当時見ていたときの記憶をうっすらと思い出しました
ピングドラムとは、陽毬が生き返ったのは何故なのか、プロジェクトMとは……気になる伏線しかないからどんどん読み進めてしまい楽しかった
導入部としては、かなり読みやすく文体と心理描写も程よくしっかりしているので読みながらアニメの映像が頭の中を浮かんできました、次巻も楽しみです