職業適性検査もほぼほぼ「芸術家」って出る……。
わかってるよ、「会社」に不向きなのは!ってプンスカしながら、「俳句」で生きています。
向いている……?
学校は臣民、もしくは経済的合理性による生産性の高い人間を製造するための場所であると同時に、様々なレベルでそこを「変えよう」としてきた人たち(むろん、教育を受ける側の力も含む)の力によって、色々な人達が「生きられる」空間にもなって生きつつあるのは間違いないように思う。
とはいえ、もしくは経済的合理性による生産性の高い人間を製造するための場所としての機能も強い場所なので、「生きられる」ようにするために「人」の方を変えようとしてしまうのは間違いないんだよね…。「良かれと思って」の「良かれ」を問う知性や気持ちが教員側にないと、あっという間に「製造のためだけの場所」になる。今はそれがネットで可視化されるようになっている。
本当に大切なのは、「社会のなかでこそ、多様な生き方が可能になる」ことなのよ。教育の場所も変わらないきゃだけど、社会が変わらないと、と思う。
自分の不登校は家庭環境のせいだけだと思っていた話
気がついたらDV家庭だった。父親が母に身体的暴力を振るい、家に閉じ込めた上で経済を封鎖した。
学校に行けなかった。すぐ疲れてしまう。なんでだろう……。中学生くらいになったときに、家庭環境のせいだろうと思った。うちがDVだから、私は学校社会に馴染めないのだろうと思った。
最近、精神科で脳波をとって、「熱中性格」と言われた。このタイプは遺伝的なもので、熱中に巻き込まれて疲弊しやすいと。精神科でずっと「あなたは疲れやすい」といわれ、他者との比較は測りようがないのでは……と思っていたところに、生得的なものとしてのデータがもたらされた。
ACだから、なにかうまくいかないのだと思っていた。「原因」というのは一筋縄ではなく、色々に綯われていて、編み合わさり、どれが本当の「原因」かわからない。
「不登校は親のせいだ」という言説は、大前提に子どもにとって教育を受ける権利があり、それに伴って教育を提供する義務があることを無視する。その上で、学校教育という規範に押し込めるとギシギシする特性があるということも無視する。
明治3年の小学校規則と徴兵規則を並べ、国が国家全体を「工場=軍隊=学校」と組織し直した。学校教育そのものが臣民を育てる機構に、今もなっているのでは?
私も集中力がもたない方。読書がなかなか進まない……。
『自由の余地』(名古屋大学出版会) - 著者:ダニエル・C・デネット 翻訳:戸田山 和久 - 戸田山 和久による解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
https://allreviews.jp/review/4834
ダニエル・C・デネット死去の報。
ダニエル・C・デネット著/戸田山和久訳『自由の余地』(名古屋大学出版会、2020)は積んでいる……。
デネット、読まないとな……。
俳人・岡田一実。俳句とか考えごととか。美味しかった話とか読んだ本の記録とか香水(主に量り売り)とか旅のこととかいろいろ揺らぎつつ。幻聴があり、人生はだいたい徐行。 HAIKU,for its own sake. she/they
句集に『境界ーborderー』(2014)、『新装丁版 小鳥』(2015)、『記憶における沼とその他の在処』(2018) 、『光聴』(2021)。単著に『篠原梵の百句』(2024)。新句集『醒睡』(2024)上梓しました!