早くトレンチコート着る季節にならないかな……。気に入っているんだよね、オーソドックスな形のトレンチコート。
起きた!デカフェ淹れた!
カント的な倫理が壊れたあと、では、どうするの?というと、通俗道徳とネポティズムしかないというのは、すごくつらい……。
マルクス・ガブリエルは売った。イスラエルを支持しながら、「倫理」を世界に売るみたいなのは、無理。
だが、「意味の場」という概念は、素晴らしかった。
次の読者が批判的に読んでくれたらいいな……。
#読書
自立や依存の話になると、熊谷晋一郎さんの言葉を引用して、依存先をたくさん作ろうという結論に着地しがち。しかし、お金や健康や体力がないひとからすれば、依存先を増やすのは至難の業。交流会に参加するにも、習い事をするにも、誰かとお茶するにも、いちいちお金や健康や体力が必要となるし、国や行政の力を借りようとすれば、自立支援だの就労支援だのといったスキームに乗せられ、委託事業者の都合に振り回され、疲弊するだけだったり。
ケンダル・ウォルトン著/田村均訳『フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術―』(名古屋大学出版会、2016)で、 ウォルトンは、フィクションを単なる虚構ではなく、「想像を命令する」ものと定義するんですよね。フィクション作品は、私たちに特定のものを想像させ、その想像の世界に没入させるように仕向ける、と。
フィクションに感情移入するのは、単に登場人物の立場に立って考えているからだけではなく、作品の世界のルールや前提を一時的に受け入れることで、その世界に深く入り込むことができるのだと。
フィクションを読んでいるとウォルトン説は説得力があるなといつも思います……。
#読書
俳人・岡田一実。俳句とか考えごととか。美味しかった話とか、読んだ本の記録とか、香水(主に量り売り)とか、旅のこととかいろいろ揺らぎつつ。幻聴があり、人生はだいたい徐行。リブ返しはちょっと苦手。体調によっては返せません。
HAIKU,for its own sake. she/they
句集に『境界ーborderー』(2014)、『新装丁版 小鳥』(2015)、『記憶における沼とその他の在処』(2018) 、『光聴』(2021)、『醒睡』(2024)。単著に『篠原梵の百句』(2024)。