読書備忘録『時との戦い』
*水声社(2019)
*アレホ・カルペンティエル(著)
*鼓直(訳)
寺尾隆吉(訳)
アレホ・カルペンティエル最後の短編小説集『短編全集』の全訳版。全訳を強調したのは全七編である『短編全集』の翻訳が複雑な過程を経ているため。なにぶん部分的な翻訳が続いたことに加え、時代を経て未訳と既訳本の絶版がかさなったという気の毒な本なのだ。結局、全作品訳出した一冊の本が出版されるまで半世紀近くかかった。お疲れさまとしかいえない。おかげでカルペンティエルとしてはめずらしい短編小説に耽溺することができた。各作品にしかけられた時間操作は如何にもカルペンティエルらしく、時間を巧みに跳躍させた『聖ヤコブの道』の技巧的面白味などはまさにお家芸である。カルペンティエルの時間操作は難解ではあるが、その仕組みを解き明かしたときの喜びは大きい。進行してきた時間を遡るのではなく、過去に進行することで歴史を重層化させる。こうした複雑な時間構成、端的にいうなら「歴史は繰り返す」という現象をフィクショナルに表現する手法はラテンアメリカ文学に散見されるものだが、その中でもカルペンティエルは徹底している。
ラテンテイストの明るく愉快な異世界ラノベです。奥行きのある世界もえちえちなおねえさんたちも楽しめますよ。
拷問人の息子 El hijo del torturadorシリーズ あらすじ Sinopsis|Morihiro Matsushiro @m_m1941 #note https://note.com/mm1941/n/nd9598c5f4b0a
めも。コミックマーケット99中止確定か。複雑な気持ち。
コミックマーケット99の開催について(2020年7月12日現在)
https://www.comiket.co.jp/info-a/C99/C99EventDate1.html
hontoさまのブックツリーに掲載された記事をまとめました。第2弾。
☆執着がやがて破滅をもたらす!?依存にまつわる海外文学の名著
https://honto.jp/booktree/detail_00012096.html
☆近代文学入門!最初に手に取っておきたい定番の小説
https://honto.jp/booktree/detail_00012041.html
☆文学のイメージが変わる!?奇抜な発想から生まれた前衛小説
https://honto.jp/booktree/detail_00011903.html
☆ようこそラテンアメリカ文学の世界へ。世界を瞠目させた想像力とは
https://honto.jp/booktree/detail_00011874.html
【お知らせ】桜庭るりさんの 2nd.Album『 Recollection 』のジャケットイラストを描かせていただきました😊
開封すると、キュートなるーたんがお出迎え
Recollectionの世界に導いてくれます🌟
ぜひ多くの方に届いて欲しいなと思います🌸
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お題絵|五月猫|pixivFANBOX https://satsukikatze.fanbox.cc/posts/1209740 ヒァンヴォにお題絵投稿しました(支援者さん向け) リンク先R18注意
お知らせ。hontoさまのブックツリーに記事が掲載されました。今回は執着心というテーマで、依存するあまり身を滅ぼしていく人物の物語を選びました。おすすめです。
執着がやがて破滅をもたらす!?依存にまつわる海外文学の名著
#honto #ブックツリー
https://honto.jp/booktree/detail_00012096.html
性と暴力描写のため18禁です。拷問人の息子シリーズに登場する美少女異端審問官「メルガール」の過去が語られます。外伝的作品ですが、本編未読でも大丈夫
Los cuatro presidentes bebiendo meada de la virgen santa 聖なる処女の尿を飲むプレシデンテたち | 松代守弘 #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12754695
お知らせ。hontoさまのブックツリーに記事が掲載されました。今回は執着心というテーマで、依存するあまり身を滅ぼしていく人物の物語を選びました。おすすめです。
執着がやがて破滅をもたらす!?依存にまつわる海外文学の名著
#honto #ブックツリー
https://honto.jp/booktree/detail_00012096.html
掌編小説『蝶化身』600PV突破。
お読みいただきありがとうございます。取り憑かれたように蝶を溺愛し、行方を眩ました者のお話。諸事情により画像を変更しました。
#note #オリジナル #小説
https://note.com/komugiteki/n/ncff29b93bb4b
得意分野はライトなミリタリーからいわゆるサブカル、ボードゲーム、写真、映画関連です。そのほか、ゲーム内テキストも実績があります。
ネット媒体、紙媒体のいずれも随時、原稿依頼は大歓迎です。
お仕事募集ページ|Morihiro Matsushiro @m_m1941 #note #自己紹介 https://note.com/mm1941/n/nb7f1adb193fe
読書備忘録『イギリス怪談集』
*河出文庫(2019)
*A.ブラックウッド 他(著)
*由良君美 他(訳)
河出文庫の怪談集が続々復刊しているおかげで、世界の恐怖小説を読むことができて嬉しい。物語に浸りながら各国の怪談に見られる特徴を探り、相違点を考察することも楽しみの一つである。国が変わると恐怖の表現法も変わる。こうした現象を、優劣を決めるのではなくて見識を深める目的で比較することは、怪奇幻想文学に対する理解力を高めるためにも大切な試みだろう。それではイギリスの怪談を収録した『イギリス怪談集』は如何なものか。ブラックウッドにジェイムズにストーカー、SFの親玉たるウェルズといった世界的文豪が名を連ねていて、目次だけで圧倒される。イギリスの歴史を振り返ると一九世紀には文芸雑誌に多数の幽霊小説が掲載されるなど、怪談という分野が重要なポジションに置かれていたことがわかる。それだけに起承転結の明快な物語は然り、幽霊が引き起こす超現実の表現法には怪談の基礎が凝縮されているように映る。その中には日本の怪談に通じる要素も複数見受けられるので、このあたりを読み比べると新たな発見に繋がるのではないか。
昭和生まれの文章書き(小説・書評)。筆名はホクトと読みます。掌編の共著数冊。怪奇幻想小説をよく書きます。その実体は重度の二次元オタクなのでご注意を。noteでは掌編小説・短編小説・読書備忘録・雑記等を公開。競馬と野球とVtuberと『艦隊これくしょん』と『マリオカート 8 DX』が好き。
*BTは宣伝に限定(R18の場合NSFW済みのもの)。
*エアリプライ非対応。
*SNSでは議論をしない方針。
*変態的発言あります。