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『ゴールド・ボーイ』 

それぞれに事情を抱える沖縄の中学生三人組がたまたま殺人事件の決定的瞬間を撮影してしまい、その犯人(岡田将生)は地元の大企業の入り婿だったので証拠を盾にに大金をゆすろうとするが…という話。
こんないかにもな岡田将生五段活用をしっかり使った映画は実は結構久しぶりな気がしますね。ところどころ陳腐だし、話運びに無理がある部分もあるんだけど、岡田将生と対峙する中学生役の羽村仁成がパッと見すごく普通の子ぽいんだけど徐々に底知れなさが出てきて、最終的に岡田将生や黒木華や江口洋介にも負けない存在感を放ちだすのですごいなと思った。

『関心領域』先行上映で見た。 

第二次大戦中のとある家族の生活を描いた映画で、どのような家族なのかは徐々に分かるようになっているんだけど自分は見る前から知ってしまっていて、知る前に一度見たかったですね…。
聞こえてくる環境音だったり、立ち上る煙だったり、後景に置かれているものがものすごく意味を持っているので、中心に写されている家族の暮らしではなくその背景に意識を向け続けなければいけなくて、その体験は今までにないものだったのでそれはすごく良かった。
ただ、映像の処理の仕方や音楽の使い方で時折挟み込まれるジョナサン・グレイザーみが個人的にはちょっとノイズに感じて、もう少しシンプルな仕上がりで見たかった。

『コヴェナント 約束の救出』 

チームでの作戦行動、身を隠しながらの避難、ド派手な救出とパートごとに趣がガラッと変わるし、それぞれの緊迫感の出し方もさすがのガイ・リッチーなので、一粒で何度もおいしいという感じ。もっと深ぼったらいい味しそうなところもスパスパ切ってしまっているのが若干もったいない感じもするけどこのドライさがいいところな気もする。
約束や契約に対する忠誠がテーマになっている作品だけど、それがなされていない現実があるということが突きつけられるラストにジェイク・ギレンホールの虚ろでダウナーな顔がグッと効いてるのがすごく良かった。

デューン、3撮るまでちょっと開きそうみたいなことをドゥニ・ヴィルヌーヴ言ってるけど、正直そのタイミングまでシャラメの人気が保っている図が予想できない

『マダム・ウェブ』 

設定や話運びにガバガバなところが多いし、カチャカチャした編集やグルグル回るカメラワークもやややり過ぎだし古臭いかなと思うけど、カーアタックの天丼とか、主人公と少女3人の関係性の変化とか、ピンポイントでいいところ、おもしろいところはちょこちょこあるのと話もサクサク進むので、終盤までは頭にはてなが浮かびつつも楽しんで見られた。
なので、肝心のラストバトルが絵面も起きていることも間抜けすぎるのがもったいなかったですね。

『ARGYLLE アーガイル』個人的にはマシュー・ヴォーンの映画もう見なくても良いかな…ってなるくらいおもしろくなかった。 

バカバカしいスパイ小説よりもバカバカしい現実をやるぞというのはいいんだけど、そのバカバカしさの局地になる終盤の2つのアクションシーンの映像が全然良くなくて、というよりもVFXがひどすぎて全く乗れず。「最近のアクションシーンはダンスの振付みたいだ」という声を鼻で笑うかのように本当にダンスにしてしまうのであれば、もっとかっこよくしてほしかったし、あのシーンがもっとしっかりしてたら作品自体の評価も上がっていたんだろうなと思う。
そのアクションシーンだけじゃなくて、マシュー・ヴォーンの映画ってこんなに映像しょぼかったっけって思うくらい全体的に合成の出来が良くなくて、やりたいことに対して予算足りてなかったんですかねという感じ。
しかし、ブライス・ダラス・ハワードは定期的に夢女みたいな役柄をやっていてすごい。おばあちゃんになってもやっていてほしい。

『ネクスト・ゴール・ウィンズ』キャラクターアークのぶつ切り具合がミニシリーズの総集編感あった

“Sandler is a depressed cosmonaut in Johan Renck's glum sci-fi trip co-starring Paul Dano as the alien tarantula who offers him therapy in space.” こんなにそそられる映画の概要あるんだ
indiewire.com/criticism/movies

『瞳をとじて』見にいったらスクリーン入った瞬間に眠気がやってきて「これはまずい」と思ったけどそのまま3時間タイトルの通りぐっすり寝てしまった

『笑いのカイブツ』ちょっと見せ方過剰かなと思う部分はあるけど、ベーコンズ西寺(=オードリー若林)とのやりとりでべしょべしょに泣いてしまった。ハガキ職人として笑いに貪欲でおもしろいからという理由で呼び寄せて面倒見た若林もそれはそれで化物だなと思う。

『ボーはおそれている』毎年年末近くなると帰省したくなくて風邪ひくか食中毒にならないかなあと思ってた時期のことを思い出して、そういう意味でも家から出るまではとてもおもしろかった。すごくドゥニ・メノーシェに似てるけどこの役ドゥニ・メノーシェの必要ないし違うだろと思ってた人がやっぱりドゥニ・メノーシェだった

業務用・餅 なのか 業務・用餅 なのか 業・務用餅 なのか

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』原作未プレイだし、気圧のせいで中盤うとうとしてしまったんだけど、ゲームの方の説明見る限りストーリー的には原作のギミックは結構少ないのかな。恐怖と向き合うことで心の傷を乗り越えるというブラムハウスのやつだなーという感じ。フレディーズのアニマトロニクスたちは見た目怖いけど動くとかわいさもあった。

大学の購買でガチャガチャを回していた今敏の姿を折りに触れて思い出すんだけど、あんな楽しそうにガチャガチャを回す大人の姿を初めて見たからというのはあるんだろうな

Coyote vs. Acmeのオファー拒否の記事読むとこの会社とシャマランが契約してるの不安で仕方がない

ドラマ版『Mr. & Mrs. スミス』 

結婚してた2人が実はスパイでしたの映画版とは違い、スパイとして採用された男女が夫婦として暮らしながらミッションをこなすという設定。
ダウナーなセクシーさのある日常パートと、緊迫感のあるアクションシーンがシームレスに繋がっているのが楽しいし、ハネムーン→すれ違い→カップルセラピー→浮気→別居→復縁というよく見る結婚生活のあれこれを次々に遷移していくので結婚生活RTAぽいなと思いながら見ていた。
しかし、他のスミス達も恋愛関係になっているのを見るとそういう相性を考慮して組ませてそうなんだけど、その結果任務中にいちゃいちゃしたり小競り合いになったりでミッション失敗しそうになったり実際に失敗しているので、この会社大丈夫なのだろうかと思う(失敗したスミスを消す専用のスミスがいるというマッチポンプ感!)。
生活を人質にとっている仕組みの話だし、ぐだぐだ裏稼業感も『killer』とちょっと近いんだけど、あの殺し屋と違ってプロフェッショナルな振る舞いへのこだわりが少ないのは世代的な違いなのかな。
あと、クリフハンガーで終わるのは知ってたけど思ったよりしょうもない寄りのクリフハンガーだったのでエー…ってなってたらミッドクレジットでポール・ダノがすべてを持っていったのでよかった。

『Argylle』のレビューで「シャマランすら“過剰だ”と言いそうなくらいツイストがある」ってタイトルのがあって笑った。内容は読んでません。

あとDumb money、ウィンクルボスって名前の製作総指揮が二人いたので調べたらやっぱあのウィンクルボス兄弟だった

『ストップ・メイキング・センス 4Kレストア版』トーキング・ヘッズの音楽に一切の思い入れ無いけれどジョナサン・デミだし見るかという動機で見たところ、隣の人がノリノリだったのも相まってやはりある程度思い入れないと難しいですねという感じだった。しかしデイヴィッド・バーンのフィジカルはすごいなと感動した。

『ダム・マネー ウォール街を狙え!』 

「WAP」の “whore in the house” が流れる中疾走するポール・ダノとセス・ローゲンがカットバックで写るオープニングからあら良いですねという感じなんだけど、みんながインターネットで見てた話で記憶も新しいし、ウェブサービスの画面が乗っかりまくる画作りも陳腐化してしまったし、やっぱちょっと作るのが早すぎた気がする。とは言え10年後とかだとコロナ禍とか社会背景の説明厚めにしないといけなさそうだし難しいですね。
しかしピート・デヴィッドソンが完全にこういうポジションに収まったのはあのころのSNLを見ていた人間としては感慨深いですね。

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