*何を書くか という 内容にもよるところは あるだろうが……
*少なくとも こと ダイアローグを 念頭におく限りでは 実に すぐれた点のある スタイルであることは 私も おおいに感じる。
*もうひとつ 面白いのは 読点がない代わりに 区切りとして活用されるのが 三点リーダであるという点だろうか。
*さて 読点で区切れない そして 区切るのならば 三点リーダに任せて「テキスト送り」が発生する という制限の中で書くと……
*その結果 書き手は 自然と 話し言葉において活用される 語りの手法に頼ることになるということが 起こるのではないかと思う。
*具体的に まさにいま 例示してみるが……
*こういう 主要部名詞の前に 長ったらしい修飾語がかけられているような 日本語で そこそこありがちな 大きな名詞句……
*こういうものを 書いたとき まず 「大きな名詞句……」と いったん止めざるを得ない。
*そうすると 書き手はごく自然に 「こういうものを」と 代名詞で受けたくなってしまう。
*そしてこれは 現実の日本語の話し言葉が 話をわかりやすくするために よく用いている手法だ。
*このルールに 従ってさえいれば ダイアローグを書くうえで こういった 話し言葉の特徴が 自然に出てくるようになっている……
*そういう仕掛けだとしたら 面白いね。
*思うに この 小さなスペースで表現されているものの 対応物を 現実の発話に 見出すとすれば 例えば……
*レベルとしては 句音調を入れるか 入れないか といった判断……そういうものに なるんじゃないかな。
*もちろん これで 厳密に音調を記述できるとか そういうわけでは ないけれども。