石井千湖『積ん読の本』
私も初読時の感覚がどうだったのかをできるだけ残しておきたいので、小川公代さんが「時間が経っても初読の感覚を取り戻せる」ように付箋の色ごとに意味を決めて貼る方法を全ての本に適用しているお話や、本の余白にメモを書き込みながら本を育てている山本貴光さんが「初読のときにしかできない要約がある」と話していたことが印象に残った。
それと電子書籍よりも紙の本派の池澤春菜さんが、その理由に「紙の本ならどこに何が書いてあるか頭に入っているから、後で引用したい部分もすぐ見つけられる」と話していたが、これはすごく分かる。
私も本を開いて文字を追っている状況丸ごとの映像記憶として本の中身を覚えているので、どこの記述かは紙の本でないと分からなくなる。