在日本韓国YMCA編『交差するパレスチナ 新たな連帯のために』
植民地主義の過去を忘却しその歴史の延長と特権性を自覚しないまま生きる「日本人」としての自己については、岡真理さんの本にもあったが、改めてものすごく大切な視点。
そしてパレスチナ人女性が生きる複雑な現実(植民地主義、家父長制、ジェンダー暴力、性暴力の交差状況)に対して、家父長制の暴力だけを切り出して「救済の対象である犠牲者」としてのみ位置付け、抵抗する女性は「テロリスト」と単純化する西洋フェミニズムの欺瞞と問題について、自分もそうした抑圧に加担していないか直視しなければ、と改めて。