今日の「毎日」で、京大「ガラパゴス」で石原俊と仲間だった鈴木秀生なる記者が、やや手の込んだ「平和教育」批判をしている。
ちなみに石原俊は自由民主主義体制のための国防軍の必要性を唱えている明治学院教授。これで「中道」を自称しているのだから、これまたまさに「ザ・エキセン」イデオローグだろう。
最初に石原がいる明治学院所属の「沖縄研究者」に「従来の平和教育は「もう限界」、「単調」、「修身然とした平和教育によって主体的思考が難しく」なるなどと語らせる。つい最近も米軍による性犯罪が多発していることを考えれば、この「中立」を装った戯言が狙う所は明らかである。
次は「戦友会」に乗り込んだネトウヨ若者が「従軍慰安婦はいなかった」と主張したことを「衝撃」などと白々しい形容詞で繋いだ後、「若者たちは主体的に思考し、「記憶の継承」をしたかったのだろう、その思いが強すぎたのか。」などと疑問形の寝言で占める。
種を明かせば、なんのことはない、この鈴木秀生という男、石原俊と組んで、ここ数年「反中」の立場から国防軍創設の必要性を延々と「毎日」でキャンペーンししている。
考えて見れば、今日「毎日」は山尾志桜里にも国防軍のための改憲を主張させていた。維新広報部の朝日政治部と並んでメディアの腐敗、ここに極まれり。
鈴木秀夫(誤)
鈴木英夫(正)
ところで、この鈴木という男が「反中」改憲キャンペーンで持って来るのは、前原の師匠である高坂正堯であるとか上山春平であるとか、必ず京大の人間である。
ここだけ妙に学生時代からの「京大生」意識が連続しているようだ。
高坂と言えば、「俺が目の黒い内はアカは教授に昇任させない」こともあろうに教授会で吠えていた京大政治学の親玉である。
その方は、高坂などより遥かに立派な研究をなされ、ご自分で関西の私大に移り教授になられた。
そもそも、高坂正堯本人が研究と言えるものはほとんどない。頭の悪い右派サラリーマン向けに「指導者目線」で大河ドラマとレベルが変わらない、「読み物」を語っていただけ。
研究者としてだけなら、戦時中「近代の超克」を唱えた、カント研究者、父高坂正顕の方が上だろう。