報道によれば、GPIF(年金基金)は、三菱重工、三菱電機、川崎重工、レイセイオン、ロッキード・マーティン、GEなど国内外の巨大軍事企業に巨額の投資。
三菱重工は岸田政権による5年で軍事費倍増の恩恵を受け、1年で株価は約3倍。
GPIFの運用資産額は246兆。世界最大の機関投資家レベル。
第二次安倍政権の際に、GPIFの資産の50%を株式で運用することを決定。ただし、この運用の委託先の55%は外資。手数料だけで3年で597億です。
今の所、東証株価は4万円越えの「異常なバブル」。しかしこれは実体経済を全く反映していない。さらに問題なのは、実質賃金は26カ月連続で減少していること。
つまり、労働分配率を下げた分、株主に還元する「株主至上主義」の結果、現在GPIFは利益を上げていることになる。
「GPIFが利益を上げる」=年金制度が維持される、という程事態は単純ではない。
現役世代の賃金が下がるほど、老後の年金は下がる。
また円安に伴う物価上昇は、一般庶民、中小企業にはそろそろ限界に近付いている。
また日銀の金利上げ、中小企業の倒産、住宅ローンの金利上昇をもたらす。
これでは格差と貧困の拡大は止まる筈もない。長く続いてきた「利益調整マシーン」の崩壊が避けられない所以です。