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 驚いたことに今日の『朝日』の社説、水産物全面禁輸の中国に対し、「威圧的」、「誠意にかける」、「居丈高」、と最大限の表現をもって批判している。

 しかし、日本の水産物は韓国、台湾、香港も部分的に禁輸しているし、この点に関して中国が突出している、と言うことはない筈だ。

 勿論、米国の米国による汚染水放出許可が日米韓による中国包囲同盟の「見返り」であるから、中国をより刺激するのは当然である。

 ちなみに朝日社説はIAEAの「お墨付き」を錦の御旗としているが、IAEAは元来米国主導の国際的核管理機関である。であるから、IAEAが許可したからといって「科学」的に「処理」が証明された、ということにはならない(さらに詳細な「科学的」はここでは措く)。

 実際、本当に「安全」だという確信があるなら東京湾でにも流せる筈だ。

 しかし、ここのところの「朝日」を見ていると、本当の所「科学的」議論に興味があるようには思えない。

 要は、「反中」的なムードを盛り上げたい、という結論が先にある。政治部デスクが維新支持というから、それも当然。

 今はアルプス汚染水に対する不安を中国への敵意へと転移させる段階。

 しかし貿易相手国第一位の中国に対する敵意をメディアで煽るだけ煽って、その後一体どうするつもりだ?

IAEAは福島原発事故の際にはトップが日本人で、日本の原発の安全対策の不備を指摘するでもなくうやむやでしたね。そもそも当初から耐震性が弱いと米国内で指摘されていたGE社のMark IIという原子炉を地震国の日本に売りつけたのは米国。IAEAが福島での事故に対してあまり厳しいことを言わなかったのも納得がいきます。しかも、米国と日本のIAEAへの拠出は合計で、IAEAの予算の3分の1ですから、米国のお墨付きを貰っている日本政府のやることに文句はつけないないでしょう。添付の書類の3ページ目に米国の拠出額(IAEA予算の25%)と注に日本の拠出も載ってます。sgp.fas.org/crs/nuke/R44384.pd

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