「岸信介と統一教会」

　この国際勝共連合を繋ぐ環となったのが、統一教会です。

　岸は笹川良一、児玉誉士夫などの民間右翼を統一教会との「連絡役」として使いながら、当時の都内にある豪奢な自宅を統一教会の事務所として提供することまでします。

　ここまで辿れば、安倍晋三と統一教会の関係は、浅からぬものであることは火を見るより明らかです。

　また笹川良一と大阪維新の松井との関係と考えれば、維新と安倍派との「特別な関係」にも得心が行きます。

　この文脈を考えれば「統一教会問題」は単に「カルト問題」ではありません。

　冷戦下での「実力行使」を想定した、国際反共ネットワークの暴力性、このことが、報道されるべきなのです。

　実際、統一教会は70年安保に合わせて「軍事訓練」を行っていました。

　朝日新聞への「赤報隊」襲撃もその派生、とされていますcf)『記者襲撃』岩波。

　現在、闇雲に「日米同盟」を支持し、統一教会を擁護する三浦瑠麗がマス・メディアの寵児となっている状況。

　これでは、物価高騰の中での軍事費倍増が米国の「指示」で行われ、財務省はその「前提」の下で歳出削減の実務を担当している、という構造が一般市民に可視化される筈もありません。

　この「情報鎖国」は今こそ打破されなければなりません。