『アニエス・Vによるジェーン・b』すごーい、全然わからないけどたのしー!ヴァルダ作品の中でも素材がジェーン・バーキンなのをいいことに特に遊び倒してる感じでもはやドキュメンタリーでもフィクションでもない何か、ジャンルさえ説明できない何か!これでまぎれもなく映画になっちゃうの何なん?すごい。

わからなくても面白いんですよ、ねむねむで見始めたので楽しめるかなあ…と思ってたんだけど、何これ…という騙し絵性を見てるだけで興奮(バーキンがめちゃくちゃ魅力的だし)。バーキンという万華鏡で遊べるのが楽しくてたまらないヴァルダ(彼女自身ももちろんドキュメンタリーにおける「演技」をしてきた人ではあるが、今作でバーキンにラウラ・ベッティとローレル&ハーディごっこまでさせちゃうの、あれホントは一緒にやりたかったのでは、というか本人かと思った)の自由すぎるイマジネーション…とか思ってたら容赦なく厳しいことも言うのでやっぱ謎ー!食えねえ監督!

気づいたら最後まで連れていかれてた。のめり込むのではないんだけど、最後までいけてしまう。こんな素敵な40代のあなたもきっと素敵よプレゼントなんてある?ふたりの「永遠のガール」アイコンが手を繋いでスキップしてかけていくような、しっちゃかめっちゃかワヤワヤなのにグッときちゃう。貴重なショットとモノローグ満載、名画を模しながら彼女の唯一無二の個性たる「まっさらさ」を礼賛。人生や価値観についても一応語られはするけど、そこからのイメージの飛距離ありすぎて???となりまくった。

あなたは何にだってなれる、どこにだっていける、まっさらで特別なキャンバス、これまでもそしてこれからも。

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