わからなくても面白いんですよ、ねむねむで見始めたので楽しめるかなあ…と思ってたんだけど、何これ…という騙し絵性を見てるだけで興奮(バーキンがめちゃくちゃ魅力的だし)。バーキンという万華鏡で遊べるのが楽しくてたまらないヴァルダ(彼女自身ももちろんドキュメンタリーにおける「演技」をしてきた人ではあるが、今作でバーキンにラウラ・ベッティとローレル&ハーディごっこまでさせちゃうの、あれホントは一緒にやりたかったのでは、というか本人かと思った)の自由すぎるイマジネーション…とか思ってたら容赦なく厳しいことも言うのでやっぱ謎ー!食えねえ監督!
気づいたら最後まで連れていかれてた。のめり込むのではないんだけど、最後までいけてしまう。こんな素敵な40代のあなたもきっと素敵よプレゼントなんてある?ふたりの「永遠のガール」アイコンが手を繋いでスキップしてかけていくような、しっちゃかめっちゃかワヤワヤなのにグッときちゃう。貴重なショットとモノローグ満載、名画を模しながら彼女の唯一無二の個性たる「まっさらさ」を礼賛。人生や価値観についても一応語られはするけど、そこからのイメージの飛距離ありすぎて???となりまくった。
あなたは何にだってなれる、どこにだっていける、まっさらで特別なキャンバス、これまでもそしてこれからも。
間違いがあったので訂正