ネトウヨ芸人が映画オッペンハイマーを”日本人が傷つく映画は見たくない”と語ったとかなんとか。
なんというか、よく普通の日本人の心情を表しているなと思っていて。
今回のバイデンが日本はゼノフォビア、と事実を述べたに過ぎないところを日本の政府ならびに普通の日本人達が湧きまくってるのも、”私は誰にでも優しい、寛容な日本人である”というセルフイメージを損なわれた、ということなのだろう。
多くの右翼、だけでなく結構な数の左翼さえも日本という国家と日本人というただ他人に定義されたものを疑いもなく同一視させてしまっていたりするので。
さらにいえば、入管改悪法案に多くの日本人が無関心なのもその”寛容な日本”であるはずの”我々”がそんなことするハズないだろ、というセルフイメージを棄損されかねないので直視しない、無視する、というところなのではないか。
不逞外国人が生きようが死のうが、自分の生活には関係ない、なんなら良くなるかも、くらいの認識なんでは。
というわけで、他者化できるイスラエルなら非難できるので日本ではパレスチナ連帯はできる。
けれども直接自己同化してる日本政府を非難する入管改悪は見て見ぬフリをする。
特別永住者など、日本の植民地政策による末裔が置かれている状況に関わる諸問題も同様なのでは。
もっと言えばアイヌ、琉球の人々が置かれている状況とも。
さらに言えば、ジェンダーや障害者に関してもそうだし、フクイチやそれに関わる問題や、裏金問題など、普通の日本人が政府に楯突けない諸問題の一要因として考慮すべきポイントなのではないかしら。
知らんけど。