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【木馬亭九月定席二日目】2023年9月2日(土)@浅草木馬亭

き太(みね子)「不破数衛門の芝居見物」
三可子(ちぐさ)「八代目錦島三太夫」
虎康(貴美江)「清水三下奴」
勝千代(鈴)「慶安太平記 善達箱根山」
~仲入り~
福助(みね子)「陸奥間違い」
講談 安久鯉「畦倉重四郎 金兵衛殺し」
順子(貴美江)「夢二の女」
雲月(博喜)「安兵衛婿入り」

き太さん、まるでジャニーズのようなルックスだが、いかんせんデビューまもなく初々しさだけが光る。三可子さんはいつも良い感じなのだけど、今日の演目は歌が少なくなんとなく単調。虎康さんは初聞きだが、うーん、という感じで終わる。と、せっかく浪曲初体験の友人を連れてきたのに、ここまで低調。

でも、やっぱり勝千代師匠は段違いだった。もういっぺんに空気を変えた。まずその声量の素晴らしさ。たぶん、木馬亭くらいだったらマイクは全然いらないと思う。館内にとどろきわたり、しかも繊細で細やかな節回し。堂々とした明るい立ち居振る舞い。表情豊かな楽しい語り。やっぱり大好きを改めて確認。すごかった。友人も感激。美舟師匠の体調不良により、曲師はうら若い鈴(りん)さん。

福助師匠は浪曲会では珍しい女流のドジごしらえといおうか(失礼<(_ _)>)、粗忽な内容とニンがとても合っている気がしたが、たびたびセリフを忘れて止まったりして、うーん、だった。安久鯉先生はさすがの語り。ぐいぐい引き込まれ、場面がありありと目に浮かぶ。順子師匠、お上手だと思ったがあまり印象に残らず。

トリの雲月師匠、美舟師匠と組むはずが、体調不良を昨夜10時に知らされ、急遽代演の博喜師匠とは一度も合わせることなくぶっつけ本番。衝立も取り払われたので、曲師さんが一心に浪曲師さんを見つめながら呼吸を合わせるさまがよくわかった。ちょっとスリリングな楽しみも加わった。でも、演目を進めながら雲月師匠は何度も「バッチリ」「バッチリ」と博喜師匠に向けて。事実、細かいことは初心者ゆえわからないが、リズミカルなところ、力強いところ、セリフの応酬の場面ではまるで三味線で語るがごとく、素晴らしいと思った。雲月師匠の声も節もすごくよかったなー。やっぱりさすが。友人も「さすが」といっていた。一席終わって、博喜師匠にも惜しみない拍手。

勝千代師匠と雲月師匠の素晴らしさを再確認した一日だった。

まだPCがねっとにつながらないので、一時的にUSBテザリングしてアップロードした。

PCが使えないとアワアワし嘆きつつも、浪曲聴きに行ってしまう…というあたり、もう膏肓に入っておるな🤣

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