バイオリン漫談 小傳次
バイオリンを11年習っているらしい。ご本人曰く、漫談をする気はなく、笑いをとるつもりもない、自分はただ、真面目に曲を弾くだけ。……なんだけど、その曲がなんとも味わい深すぎておかしいのなんの。大真面目だけになおおかしい。小さい場所でバイオリンの会をやると満席になる(落語会だとそうはいかない)らしいんだけど、わかる気がする。くすくす笑いが止まらなかった。
踊り さん喬「矢切の渡し」
最前列と2列目の客は、事前に小きちさんからダミーのおひねりを渡されていて、「踊りの曲が三番になったら投げてくれ」と言われていた。でも、三番になっても誰も投げないから、おやっ?とキョロキョロ。そしたら師匠が万札を何十枚も並べたような小道具を身につけ始めたので、慌てて先陣を切って投げたのがわたし(^^)。ほかのお客さんも次々に。演出に加われて嬉しかったー。踊りの途中で、船頭役で現れた小平太師があまりに可笑しくて、踊りより何よりそれで笑いをさらってしまったよ。(つづく)
漫才 左龍・喬之助
いやー、これは強烈だった。金魚さんお手製だというレースのドレスをふたりともまとい、頭には金魚さんのような飾り物。内容も、ほぼにゃん金さんをパクった内容だった。途中で左龍師がスカートをめくりあげたので、至近距離から見たくもないおパンツを拝ませていただいたよ。驚いたのは、金魚さんがよくやるゴリラの真似に入りそうなタイミングで、お客さんがすっとバナナを一本高座にもっていったこと。いや、よもやサクラじゃないよね、あの人。金魚さんのときはそういう人を見たことがあったけど。あの方はこういう漫才だってわかっていたのかな。ともあれ絶妙のタイミングだった。
マジック 広和
いくつかの手品のあと、最後にトランプが噴水のように吹き出すトリックをやってフィニッシュ。そのあと、よくドリフがコントの場面転換のときにかけた音楽が鳴り響き、楽屋から一門こぞって現れてトランプを拾ったのが楽しかった。その大騒ぎの中、またも小平太船頭が現れるし。夜の部の出番のなかった人も、洋服姿で登場。
さん喬「百川」
2日前の深川の独演会で聴いたばかりだけど、楽しいものは楽しい。間近で見られたので、表情もよくわかったよかった。
やっぱり一門会は楽しいな~。来年も絶対に行くぞと早くも心に誓ったよ。
喬太郎「えーッとここは」
キョン師、今日は昼間池袋演芸場で独演会→一門会→浅草演芸ホールの余一会でトリ、のスケジュールなので、はっきりいってやっつけ仕事だと言っていた(笑)。駅近くにいつのまにかできたカフェに部長と部下が入るが、そこが以前何の店だったかがどうしても思いだせない。駄菓子屋だったか?……と話していると「サービスです」とボンタンアメが出され、いや洋食屋じゃなかったか?……と話しているとサービスでオムライスが出され、そうじゃないよ蕎麦屋かな?……と話すと……と続き、後日訪れてみるともうその店はなかった。あとであがったどなかたが言っていたけど、一門の皆さんもこれが何の話かがわからなかったらしい。さっき調べたら、どうやらその前日の30日にSWAクリエイティブツアーでかけたばかりの話だったようだ。SWAは人気でチケットがとれないので、聴けてラッキー(とはいうものの、キョン師だから面白く語れる話、という感じではあった)。
(つづく)