ザファーストスラムダンクネタバレ。長いです。
山王の沢北は親父もバスケ好きで、バスケに専念できるよう彼をサポートしていただろうし、沢北も17年間バスケットの事だけを考えて生き・生活できてきたと思う。
一方今回の主役である宮城は幼い頃に父親、兄を亡くし、シングルマザーな家庭で、家の前でドリブル練習をしていても怒られなかった(怒られたこともあったかもしれんけど)沖縄からドリブル練習をしたらうるさいと怒られる団地に移り住み、バスケをするにも色んな困難問題が続く。
母親に手紙で「バスケを続けさせてくれてありがとう」と伝えるということは宮城リョータ本人も「バスケを続けられるのが当たり前ではない状況」ということを分かっていたのだと思う。
バッシュだって安いものではない、遠征費だって合宿費だってかかる。それを支えているのは母親なのだと。
きっと人から何かを感じ取る事がリョータは得意だったんじゃないだろうか。
泣き崩れる辛そうな母親を見て、密かに涙する兄を見て、それらに対処する方法がいつの間にか身についていたのではないだろうか。
「俺が生きてごめんなさい」と母親に言いたい気持ち、伝えたら駄目だと思う気持ちが見ていて本当に辛かった。言いたくても言えない状況に彼は置かれてしまったのだから。 1/2
ザファーストスラムダンクネタバレ。まだ続いた…
また書いてしまう…
ソータに「1on1をすると言ったのに!バカ!帰ってくんな」等の言葉を放って、そのあと本当に帰らぬ人となってしまったことでリョータは本当にずっとずっと心に引っかかりがあったのだろうな。
誰かにその事を言ったりせずバスケを楽しんで続けることでセラピーにもなっていたのだと思う。
辛いときでも平気なフリをする、バスケだけじゃなくて普段の生活にも影響したのかな。
そして沖縄に行くことで自分の中で区切りをついたようだけど、やはり自分の言葉で兄に影響を与えたのかもしれない、という思いや経験のあるリョータは、母親に手紙であったとしてもあの思いを伝える事は出来なかったんだろうな…。
リョータがバスケのプレイでも「キャラじゃない」と喋らない事も、何だか自分の話す言葉が嫌いだったのかな、なんて思ったり。
でも、それがあんなに立派なガードとしてみんなを引っ張っていくようになったんだもんな…泣ける…‥