居酒屋集合となり山田と相澤が先に飲んで待ってると金髪翠眼高身長細マッチョのお兄さんがやって来る。
「ショータ!」
子犬の如きワンワンキャラで相澤のほっぺにチュッチュッしながら英語で愛を囁きまくる彼氏。
山田ぽかーんとしてる中、まんざらじゃない顔した相澤が「こら」と叱るも止める気配はない。
恋人繋ぎした2人が目の前で「あーん」とかやってるのを見せつけられて脳みその処理が追いつかない山田。
「えぇっと、2人のご関係って……?どこで知り合ったの?」
「道に迷ってたらショータが現地まで案内してくれたんだ!こんな女神他にはいないよ!」
とめっちゃ流暢な日本語で説明する彼氏。
「初めて会った時はコイツ日本語喋れなかったし俺も英語苦手だから一緒に行くしかなかった。次会った時にはすごい日本語上手くなってたけど。」
「愛の力で乗り越えたよ!」
(いや絶対悪質なナンパだろ……)
巧みなナンパ技術で見事ゲットされてる相澤。
その後も2人のイチャイチャをツマミに飲むほかなく、山田ぷんすか丸。
帰りも相澤の腰に手を回して歩く彼氏。相澤も当たり前のように受け入れてる。
ラブラブすぎて付け入る隙がなく山田は香山を呼び出して酒に飲まれるのだった。
数ヶ月後。
久しぶりに相澤を飲みに誘う山田。
ふたつ返事でOK貰えて「あー、まあ彼氏呼びたかったら来てもいいし。」と謎に気を使う。
「いや、別れたからいいよ。2人でいこう。」
「へ!?あんなにラブラブだったのに!?」
外じゃラブラブだが家じゃ暴君だったのか!?と山田が冷や汗たらりするも相澤はなんてことなさそうな顔。
「仕事で日本に来てただけだからな。また仕事の関係で母国に帰ったよ。」
「えぇ〜そんなあっさり……」
「付いてきてくれとは言われたが、俺にも生活あるしな。そこばっかりはしょうがない。」
「遠距離でもねぇの?」
「現実的じゃないな。」
「ふぅん。」