徐京植著 『プリーモ・レーヴィへの旅 アウシュヴィッツは終わるのか?』
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“『過ぎ去ろうとしない過去』の三島憲一の解説をふまえ徐はこうまとめている。「「歴史家論争」における修正主義者側の主張は、七〇年代以来のリベラル左派的コンセンサスに対する反動の一形態であったといえよう。論争の勝敗をひとことで総括するのは困難だが、ある論者は、論争を通じてハーバーマス側が議論では優勢であったし知識層の支持も多かったが、メディアに現れない大衆の日常意識の中では修正主義者への支持が多かった、と述べている。修正主義者側の「絶えざるずらしとすりかえ」、そして「物語化」という戦略に対して、ハーバーマス側には有効な反撃策がなく、その結果、「規則にのっとった議論では勝ちながら、規則の選択で敗れている以上、全体として敗色濃厚だった」というのである」。”
新版 プリーモ・レーヴィへの旅 アウシュヴィッツは終わるのか?
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