『賢人と奴隷とバカ』
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“こうした序列好みの言説には、やむにやまれぬという切迫した態度などない。そこにあるのは、それを口実に序列をつけたい、生に線引きをしたいという欲求である。稀少性があるから序列が生まれるのではない。序列をつけるために稀少性がなければならないのだ。つまり、稀少性はあえて稀少性のままでなければならないし、それがないところには人工的に稀少性を構築しなければならない。それがなければ、賢いふりをしたまま差別することができないからだ。”
19.すべてのオメラスから歩み去る人びとへ──反平等の時代と外部への想像力
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