そういえば先日、やたらわたし仕事の相談とか問い合わせ受けがちなんだけど、ワンストップセンターじゃねえですよコラ! みたいな話を上司としてたら、上司が言うには、蘇我はいい意味で男性っぽいから振りやすいっていうんだよね。
どういういみ? っていうと、私のいる総務管理系って女性スタッフが8割超えなんだけど、彼女たちは真面目なんだけど、仕事を頼むと、ひと押し、ふた押しして指示を重ねないと必要な結果が出てこない、蘇我は勝手に仕事して必要な結果を(見当違いのこともあるが)出してくる、この仕事の「自主性」をして男性的と言ってるらしいんだよ。女性社員たちは受動的であるという。
しかしながら、それってパーソナリティの問題で、男女差ではないですよね??
ジェンダー規範によって女性は受動的なほうが良しとされてきてるっていう意味では、性差の話でもあるけど。
わたしは大企業のおじさん(わたしはおばさんですよ!)と仕事してきたことが多いんですけど、大企業の課長クラスまでの生存戦略は、目立つことをしない、自主的に仕事をしないことなんですよ。そんなことある? まあ全部の会社そうじゃないとは思うけど、あるの。ほんとびっくり。
日本のマネジメントってまずマネジメント教育がないじゃん。マネージャー仕事をOJTするんだけど、そもそも継承しうる仕事として確立してなくて属人性が激しいわけよ。一般化できてない。
だからマネージャーがどう部下を評価するか、部下からしてもわからんわけね。そうすると、マイナスを減らす以外の選択肢はハイリスクなんだよね。
マイナスを減らすにはどうすればいいのか?
言われたことを完璧にやり、ほかのことはしない。できるだけ目立たない。これが最適解になるのです。うわー受動的〜。
また日本の場合、社会福祉が企業の福利厚生に頼る部分が多いために、転職がハイリスクです。
昨今話題のベビーシッター利用券だって、アレ、事業者が申請するやつだからね。雇われてる企業が申請確保しててくれなきゃ使えないやつです。中小とかだと勤め先が対応してくれない場合が否めないし、非正規だともっと使用状況が厳しくなるでしょうね。
よく言われますけど、新卒で大企業入ってずーっと定年まで働けるのがいちばん楽チンコースだし、日本政府の社会設計もそうなってんですよ。
だからそもそもハイリスクだし、そのハイリスクを選んで転職する人は「ワケアリ」なのではという偏見がある。まあ最近は減ったと思うけどね。
なので、受動的にお仕事をして、波風を立てずに課長になって、自主性とかないほうがいい、というのが、日本の比較的恵まれた層のロールモデルとなってしまうのです。