元来の語彙の貧弱さにくわえ、あれを説明したいのに言葉が出てこないーとなることが増え、うまく話せないのが嫌なあまり、途中で話を放棄することが増えた…他人にはさすがにがんばって話そうとするけど、家族くらい近くなると、やっぱいいやめんどくさい…と思ってあきらめてしまう。イライラすらしている。自分のせいなのに

書いていても、上記のように一文で「増え、」「増えた。」とおなじ言葉を重ねてしまっていても気づかないことが多くなった。どんどん母語が不自由になっている。

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しかしわたしはこういうときのとっておき回復法を知っています。それは暗写。
暗記+書写の造語で、つまり文を読んで暗記し、ノートなどに書き写すこと。文は何度か読んだことがあり、うまいなぁと思っている短編がよいです。一編書き写し終えた後と前では、自分の文章のうまさがずいぶん違っています。
わたしは夏目漱石の「夢十夜」をやったことがあって、それくらい短いものでも一気にはできず一日に三文くらいのペースですすめました。かなり時間はかかるし、めんどうくさくはあるけど、やる価値はあると思います。
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あ、でもこれでは喋るほうはべつにうまくならない。喋るときに言葉がするする出てくるようになるためには、もしかしたら喋りの暗写(話すのがうまい人の一連の喋りを暗記しながら自分で口に出してみる)をするといいのか、もしかして……

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