しかしわたしはこういうときのとっておき回復法を知っています。それは暗写。
暗記+書写の造語で、つまり文を読んで暗記し、ノートなどに書き写すこと。文は何度か読んだことがあり、うまいなぁと思っている短編がよいです。一編書き写し終えた後と前では、自分の文章のうまさがずいぶん違っています。
わたしは夏目漱石の「夢十夜」をやったことがあって、それくらい短いものでも一気にはできず一日に三文くらいのペースですすめました。かなり時間はかかるし、めんどうくさくはあるけど、やる価値はあると思います。
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あ、でもこれでは喋るほうはべつにうまくならない。喋るときに言葉がするする出てくるようになるためには、もしかしたら喋りの暗写(話すのがうまい人の一連の喋りを暗記しながら自分で口に出してみる)をするといいのか、もしかして……