2011年の原発事故のときのこともよく覚えているのですが、当時のTwitter上で、福島への風当たりが強くなったのは、その年の7月に東京で福島から出荷した牛肉から基準値を超えるセシウムが検出されてからでした。
7月までは、少なくともTwitter上では、そんなにも福島をディスる声は多くはなく、むしろ、同情や応援の声が多かったと記憶しています。
それが、7月の牛肉に基準値超えが報じられると一変し、特に論争的な話題を書いているのでなくとも、普通に罵声が飛んでくるようになりました。
その極端な変化ぶりに驚いたので、よく記憶しています。
13年後のいまは、当時よりもさらに首都圏に人口が集中し、地方は過疎化し、みな内向きになっているので一層そうだろうと思います。
風評については、早い話が、福島県庁のリスクコミュニケーションのおける大失態が、事態をここまでこじれさせたという側面があります。
県庁が被害者ポジションを取ったがために、県外の人は、以降指摘しにくくなって触れないようにしていると思いますが、ただ、そもそもは県庁が不甲斐ないから、ここまで大変になったのだ、ということは、もう少し知られてもいいのでは、と思います。