【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「日銀の国債買入れ減額により長期金利が上昇 twitter.com/asahi/status/17899 」:本件に関しても3点述べる。
1)植田日銀の金融引き締め姿勢が益々明瞭になったが、これらは本来なら景気過熱時の政策なので現状では悪手。目下のインフレはコストプッシュ型でありその本質は円安よりもむしろ内外価格差にある。即ち他国が経済成長を続けマイルドなデマンドプルインフレを続けた結果、エネルギー・食料や原材料など輸入品の価格は徐々に上昇してきた。昨今の円安はそのダメ押しをしたに過ぎないとも言える。故に内需の回復も見込み薄。
この様な状況下では金融緩和の継続こそが必要だったのに植田日銀は全く逆を向いている。かつて白川日銀がゼロ金利解除で日本経済の腰を折った件を彷彿とさせる。
2)「国際価格が下落→金利上昇」のメカニズムを少し解説する。国債は満期まで持てば額面(満額)で償還される。
つまり額面100万円の国債なら「将来の100万円(+受取利息)」が約束されており、これと現在価格との差額が金利に相当する。故に価格が下がれば金利は上がる。
ここで「国債価格下落は日銀の買入減少による」点に注意。即ち国債価格は勝手に下がったのではなく言わば日銀が「下げた」のだ。
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3)少し前まで「国債価格の暴落で金利急上昇しハイパーインフレ」などと煽る意見が見られた。しかしこうして実際に国債価格が下落し始めた現在、逆にこうした意見は目立たなくなってきている。それは何故か。
私見では、こうした意見が所詮「危険煽りのポジショントーク」に過ぎないからだ。
即ち国債の売買を生業にする立場だと、日銀が国債を買い占めると品薄状態になり商売あがったり。だから日銀以外の国債所有者に少しでも売らせようとポジショントークをする。しかし実際に日銀が買入れを減らすと品薄状態は緩和されるのでポジショントークの必要性は減る、という訳。
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