ネタバレ感想 プラトンの「洞窟の影」の引用の仕方について
プラトンの「洞窟の影」が、ドラマ内で「我々は本当の姿を見ていない」という文脈で引用される。
プラトンの「洞窟の影」はidea(理想)の説明として、美の本質とは何か?をどう理解したら良いのかという説明として出てくる。
プラトンは「本質」は存在するが、我々は本質の影を追いかけているようなものだという。
つまり本質とは概念であって、物質(現実世界)ではない。
なのでドラマで引用されてる文脈と少しズレてるような気がした。
ドラマでは登場人物たちが見る夢を「洞窟の影」と言ってるように思う。
ドイツのドラマでこんな間違いをするはずがないので、1899では「現実」とは異なる、「真実の世界」が存在するのかも。
あと「桶の中の脳」の例えも出てくる。
これは哲学で有名な、我々は桶の中で電気刺激を脳に与えられていて、現実を現実だと勘違いしてるだけだ…という思考実験のこと。
ここの関連で有名なのはデカルトの「我思う故に我あり」で、あとヴィトゲンシュタインとかなので、S2でこの辺を引っ掛ける展開になったら面白いな~と思う!
楽しみだ~キャンセルされませんように…。
ネタバレ感想 キャラクター造形
面白かったのは、最初、兄弟として出てきたスペイン語話す人たちが、2人きりになったときの雰囲気で、すでに「聖職者ではないのでは?」「この2人、恋人では?」となったこと。
2人がとてもキューーートだったので、S2でもぜひ仲良くしてほしいんだけど、最後の宇宙船シーンでいたかどうかが分からない…。