■ Fedibirdで設置しているMatrixサービス(Fedibird Matrix)のお知らせ
Fedibird Matrixは、サーバとクライアントを提供しています。
サーバはSynapse、クライアントはElementという別々のサービスです。
これまでいずれも同一のドメイン下で提供していたのですが、別々のドメイン下で運用すべきということで、これを分離します。
この際、ElementのURLが変更になることで、異なるデバイスとして認識されるようになるため、これを別のデバイスから認証しないと、これまで暗号化された投稿が読めなくなります。
まあ、LINEを別のスマホに移し替えるようなものだと思って下さい。
Matrixは複数の端末から同時にアクセスできる分、融通が利く感じです。
現在、どちらにもアクセスできる状態になっているので、ご利用の方は移行を行っておいてください。
スマートフォンなど他のデバイスを既にお使いの場合は問題ありません。
ついでにMatrixについてざっとおさらいしとくか。
Matrixは、チャットサービスです。
自分でサーバを設置して、世界中のサーバと相互接続でき、オープンソースで誰でもコードを検証したり開発に参加することができる、プラットフォームが寡占することのない、オープンプロトコルベースの仕組みです。
これは、MastodonがActivityPubをプロトコルとするFediveseを構成しているのと同じです。
Matrixのネットワークは、もう一つのFediveseです。
Matrixは、クライアントの段階で投稿を暗号化し、サーバにはそれが保存され、やりとりされます。
サーバ管理者も、中継するネットワークからも、投稿の内容を読むことができない仕組みです。
多くの人が利用する公開ルームを作成することでオープンな使い方もできますが、垂れ流しにできないのでローカル・連合タイムラインのようなことができません。ブーストして拡散というわけにもいきません。
Mastodonは公開でやりとりすることが得意。Matrixは非公開のやりとりが得意で、相互に補完する特徴があります。
#matrix
Matrixのクライアントからサーバは、/_matrix/client/ というエンドポイント(APIの呼び出し先)で通信します。
WebのElement、PCアプリのElement、スマホアプリのElementやFluffyChatなどは、全部クライアントなので、みんなこのエンドポイントに接続しにいきます。
Fedibird Matrixの場合は、サーバはあくまで matrix.fedibird.com で、エンドポイントも matrix.fedibird.com/_matrix/client/〜 になります。
MatrixのIDは、@noellabo:matrix.fedibird.com という感じで、ユーザー名とドメインを : で区切るのですが、このドメインもmatrix.fedibird.comです。
今回の新しいelement.fedibird.comというのは、Webクライアントを提供するURLになります。
やー、やっぱちょっとわかりづらいね!
#matrix
もうちょっとディープなことを言っておきます(わからなくていいです)
Webクライアントは、接続するサーバを選べるようになっています(設定で選べなくしてある場合もあります)
ウチ以外に置いてあるElementから、Fedibird Matrixに接続することも可能です。
例えば https://app.element.io/ で接続先を変更してFedibird Matrixにログインすることができます。
また、element.fedibird.comから、別のMatrixサーバに接続することもできます。
element.fedibird.comで提供しているのは、デフォルトがFedibird Matrixになっているだけの、Webクライアント(Element)です。
#matrix