朝鮮人136人が「水没」した日本の海底炭鉱、事故から82年後の祭祀(1) (ハンギョレ新聞/2024.10.28付の記事)
japan.hani.co.kr/arti/politics

"日帝強占期に数多くの朝鮮人が命を落とした長生炭鉱の入り口に82年ぶりに日が差し込んだのは、先月25日だった。日本の市民団体「長生炭鉱の水非常(水没事故)を歴史に刻む会」(刻む会)が重機を用いて坑口を確認したのだ。過去の資料をもとに、坑口と推定される地域の周囲を2日間にわたりくまなく掘り起こしたところ、巨大な土の山の間からコンクリート構造物が現れたのだ。入り口を塞いでいた丸太を外すと、海水が流れ出した。
 82年ものあいだ沈んでいた悲劇の歴史が水面の上に現れた瞬間だった。刻む会は韓国の遺族に連絡して坑道の前で祭祀を行いたいという意思を確認し、この日、追悼式を執り行った。刻む会の井上洋子共同代表は「今月末、遺体発掘のために坑道の中にダイバーを投入することが予定されている。遺骨が一片でも発見されればお連れするつもり」だと話した。
 この場所には朝鮮人労働者の遺体と共に、彼らの苛酷な歴史が沈んでいる。"

記事内に掘り起こされた坑口の写真があるので、それだけでも見てほしい

朝鮮人136人が「水没」した日本の海底炭鉱、事故から82年後の祭祀(2) (ハンギョレ新聞/2024.10.28付の記事)
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"1932年に開業した長生炭鉱は、1938年4月に制定された国家総動員法により「募集」形態で動員された安価な朝鮮人労働力を使って、石炭生産量を急速に増やしていく。長生炭鉱は朝鮮人が特に多かったため「朝鮮炭鉱」と呼ばれ、炭鉱内でも最もつらく危険な鉱区には多くの朝鮮人労働者が配置された。彼らは坑道の最も奥深くで一日12時間、一日2交代で休みなく採掘に動員された。"
"日本政府は昨年、長生炭鉱の犠牲者の遺体の収拾について「沈んでいる位置や深さなどがはっきりしないため、遺骨発掘を実施するのは困難だ」として難色を示した。刻む会は「戦争物資である石炭を掘るために犠牲となった人々は戦没者とみなすべきで、遺骨が実在すれば政府は責任感を持って措置を取ってほしい」との立場だ。坑口が発見されたため状況は変化しているうえ、遺体が確認されたら日本だけでなく韓国政府も積極的にこの問題に取り組むべきだということだ。"

隠蔽された大惨事を掘り出した地元の郷土史家・山口武信さんや「ガマフヤー」の具志堅隆松さんにも言及がある 歴史の検証と連帯することの重み……

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