私も実家には農地があり、老後はそれを耕し、家畜を飼い。。。と夢を見ていた頃があったんだけれど、現実的にかなわない夢になりつつあります。
一度荒らしてしまった農地を私一人で元に戻すことは実質不可能に思える。。これから農業に参入するのはとてもとてもお金と労力がかかる。。。
その上に未来に戦争が待っているのであれば、猶更です。大きな石油で動く農機具や重機の力を借りなければ、荒らしてしまった農地を耕作可能にできない。
今、大規模営農への転換を私の田舎では図っていて、うちは後継者がいないからそれには参入できない。たとえ私が実家に戻っても難しい。お金を払って自分の農地を地域に委託、力のある大きな農家に耕してもらっている状態です。
ゆくゆくはそれも手放さざるを得ないことになりそうだと思っています。そういう方向に進んでいる。
穿った見方かもしれませんが、大規模営農への転換は、自治体による農地の接収(この字でよい?)に近いと思っています。
高齢で耕作できない農家のかわりに力のある農家が耕作する、と考えると合理的なようですが、その力のある農家にしてももう高齢になっており、その子供世代は農業とは違う生業をもっています。
農業については、もう私は離れているから実態を把握できない部分があり、勝手なことは言えない部外者ですが。
実は、私も妹も、農業を継ぐことは厭ではありませんでした。むしろ希望していた。
父の世代がやっていたように、兼業で二足の草鞋を履きながらなんとか農地を維持していけるのではないかと20年前には希望を持っていました。
でも、もう父がやっていた昭和から平成初めごろのスタイルでの農業は不可能になっている。
その間、専業農家と言われた人たちは、商品価値の高い作物を人手や石油燃料を使って作ることで農地を維持してきましたが、会社経営に近い形での営農も継続しがたくなっているように見えます。生業として食べていける農業にはコストがかかりすぎるのです。
一般の会社を起業し経営するより難しいと思う。
この辺、考え始めるには私には知識と経験がなさすぎる。
祖父から受け継いだ土地を耕作可能にし、私一人でも維持できないものかと考えるものの。。。何か方法はないか。
私は2006年に宮城の実家に帰ったのですが、その年は妹夫婦も手伝いにきて田植えやったんです。それが我が家の最後の米作でした。
米作が出来なくなったのには家庭の事情なども含め様々な要因があります。父は今でも農業を少しでもやりたいようなのですが。
今は実家も米を買って食べています。
一遍、農業をやることを阻んでいる原因をリストアップしてみたほうが良いかもしれない
環境的な理由から家庭の事情、感情的な要因まである。
私が発病して実家に両親と一緒に住めなくなったことと、農業が出来なくなったことは、底で繋がっている。
家庭内で力を持つ人(母ですわね)が「農業なんてコスパが悪すぎてやるに値しない」って頑強に思っているのだから、そりゃ農家やろうとしても工夫も出来なくなる。
今、母は100年以上経った旧い土蔵を解体しようとしている。
私と父は温存したかったのだが、聞き入れてはもらえない。お金を母が握っているからだ。
母がいなくならないことには農業もをどうするかも土地をどうするかも何も考えることが出来ないだろう。
老朽化し維持できない汚らしい古いものは壊す、という考え方よりも、何とか直して維持していくという考え方の方が私にはしっくりくる。
思想が違う。どんどん壊して更地にして、あとにはぺんぺん草も生えないようにするという考え方には、私は組しない。
感情論かもしれないが、合理主義のふりをした何かには抗いたい。
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一遍、農業をやることを阻んでいる原因をリストアップしてみたほうが良いかもしれない
環境的な理由から家庭の事情、感情的な要因まである。