1998年7月、夏祭りで提供されたカレーライスに毒物が混入され、4人が死亡した「和歌山カレー事件」。容疑者として逮捕された林眞須美は無罪を訴えるも、2009年に死刑が確定した。だが、この事件の鑑定結果には不正も指摘されており、「冤罪ではないか」との声も少なくない。当時、映像編集者としてこの事件に携わった宮村浩高氏の悔恨の手記。

shueisha.online/culture/85712

この宮村氏自身は今でこそ後悔しているが、メディアは日本のデタラメ司法の片棒。今更、後悔しても遅すぎる。

この手記より重要なのが、文中で紹介されている『鑑定不正 カレーヒ素事件』 (河合潤著/日本評論社、2021年8月に出版)。宮村氏は、この本を読んで愕然とする。

「著者である京都大学大学院の河合潤教授が、スプリング8で鑑定を行った東京理科大学の中井泉教授が出した鑑定書には鑑定ミスや捏造が数多くあることを指摘。あのスプリング8での鑑定データも捏造されていたとはっきりと証明しているのです。また中井鑑定人のみならず、その他の鑑定人や科学警察研究所の嘘や捏造までを暴いているのです。」

河合教授は裁判官が真実に興味がない事にも言及しているようだ。日本から取り寄せよう。

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@JapanProf
私は、この本を読んで、林眞須美という人は、メディアに流れたようなイメージとは違って、裕福な家庭に育ち、かなり高い教養教育を受けた人だということを知りました。また、冤罪事件でありがちなのが、取り調べで自白をしてしまって裁判で自白を翻すというパターンですが、彼女は取り調べでは一切自白しなかったためにむしろふてぶてしい女とみなされたこと。彼女は取り調べ中に自分を殴った刑事を殴り返し、刑事たちから恨みを買ったことも大きく影響しているようですが、そもそも被疑者を殴ることが言語道断です。

つまり自白をすればもちろん有罪、自白をしなくても有罪ということで、いったん犯人だだと思われたら逃れられない仕組みに絶望しました。

amazon.co.jp/「毒婦」和歌山カレー事件20年目の

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