感想続き
1789ってロナン(トップスター)がオランプ(トップ娘役)に対して「俺と仕事とどっちが大事なんだよ?」みたいなことを言うシーンがあるのですが、あれって言葉通りの意味じゃなくて、平民である自分との未来か王家に仕える自分か、どちらの思想をとるのか?みたいな話だと思うんですよね。だから再演でロナンに敵同士だから愛し合えないのかと言われて「思いが違うから」と訂正した台詞を消したのはなんだかな~と思っています。あった方が良くない?パッと言われた瞬間は分かりにくい台詞であることは確かだけど、後から考えると納得できるというか。
しかしヨーロッパのカップル文化の所為か、宝塚の異性愛至上主義の所為か、「自由に愛し合うこと」が自由の中で大きなウェイトを占めてるのはなんか……そうなっちゃうのよね……という気持ちに改めてなる。この辺はそうでない話を見たい時は宝塚じゃなくて他所へ行かないとならないレベルで前提の話なんだけど。
感想じゃない余談
公演について紹介する番組(たしか「ステージドア」の終盤)で潤色・演出担当が二幕の客席降りのことを「マジョリティが意見を表明するために銀橋へ」というような表現をしているんだけど、フランス革命前夜の平民ってマジョリティなんです?絶対数で言えばそうだけど、三部会で不当な扱いを受けている(議席数で勝っているのに聖職者&貴族VS平民の構図になるので絶対に勝てない・要望を通すことはできない)と劇中で描写してるわけで。その権力勾配があってもマジョリティという枠なのかな?その認識で(英語の原義とか?)作ってるってこと?というのは疑問に思った。
いやこれは私はカジノ・ロワイヤルでマジギレした所為かもしれませんが……この演出家に対して警戒レベルが上がってて……ははは……