これは「人種なんか関係ない」というカラーブラインドな姿勢にも注意が必要です。
人種的民族的なバックグラウンドに関連して起こる差別の構造をしっかり指摘することと、活躍した個人の努力にフォーカスして賞賛することは、両方同時に成り立ちます。
そして同時に、
一見矛盾しているように見えるカラーブラインドネスと、人種のステレオタイプの影響は、それぞれが現実の人種差別的な構造を温存・持続させている、という現実的な側面では実は同様の効果を持っています。
なのでそれぞれを同様に批判していくこともとても大切です。
「きみは〇〇人のルーツがあるからこれが得意なんだ」というステレオタイプと、「きみは自分と同じ地球人。なにも違いはない!」という姿勢は、同様に有害な効果・影響をもたらしています。