①
俺はラハをチラッと見る。ラハは俺の視線に気づかずバーガーを頬張っている。……あ。
口の端んとこ、ケチャップ飛んでら。俺は思わず吹き出した。子供かよ。かわいいなあ。
「ラーハ」
俺は自分の口元を指先でトントン。叩いてみせた。ケチャップ、ついてるぞ。
それで通じないなんて、想定してなかった。
しかしラハは、
「ん? ……ああ」
一体何を勘違いしたのか、俺の首に腕を回して——
②
冒険者はグ・ラハを盗み見るも、グ・ラハはその視線に気づくことなく、ハンバーガーを頬張っていた。ほどなくして、冒険者は気づく。
(……あ。ケチャップ……)
グ・ラハの口元の端。赤い調味料が飛んでいた。グ・ラハはそれに気づいていない。
(子供かよ……かわいいなあ……)
冒険者は思わず吹き出しながら、
「ラーハ」
己の口元を指先でトントンと叩いてみせた。それで通じない可能性など想定もせず。
「?」
しかし、グ・ラハは何を勘違いしたのか、
「……ああ」
何かを納得したように頷くと、冒険者の首に腕を回して——
(②のモノローグの書き方が得意ではないという話です。あと「?」も苦手なので混ぜてみた)
これ職業小説家さんのあいだでも論争になる話なので(実際よくなってる)(Xで)
なぜ鍵を開けて話したのか後悔しています