お題「Twitter Blueの有料課金でTwitter(X)の業績は改善するだろうか?」。

ラフに試算してみた。

2023-4-2時点でBlue課金ユーザー数は約50万と推定される。全然足りない。
github.com/travisbrown/blue/pu

今のTwitterは有利子負債の利払いだけで年間12億ドルが必要と言われている。

21年12月期のTwitterの年間売上高は50億7700万ドルだった。WSJとロイターによると、マスク氏による買収後の22年12月は、単月で売上高と調整後利益が前年同月比約40%減少とみられる。

この規模感の前には、Blueユーザー1000万人は欲しい。年間購読料9.6億ドルになる。

広告売上げが21/12期総売上げの2/5と推定して年間20億ドル。合わせて29.6億ドル。経費、固定費が人数相応に減っていると仮定すれば、負債の利払いを入れても辻褄があうのでは。

試算してみると、これは困難な道だ。常識的には有料会員獲得より広告回復を優先させた方が早期の業績回復につながる。しかし極右インフルエンサーを優遇したままでは難しいだろう。

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よく「イーロン・マスク以前のTwitterは赤字で潰れかけていた」といったテキトーな言説を見ますが、間違いです。

Twitterの2021年12月期の売上高は50.78億ドル、利益はマイナス2.21 億ドル。やろうと思えば——売上げを維持しつつ、リストラで支出を4.2%以上削減できれば——黒字転換は可能でした。成長戦略を優先して黒字化していなかったと見るべきでしょう。

マスク氏は従業員をバッサバッサと解雇しましたが、それ以上にバカな言動を繰り返し、警戒した広告主が離れました。マスク氏本人が、広告売上げは「買収前の半分になった」と言ってます(非公開企業になったので実際のところは不明です。もっと下かも)。

なおかつ買収時の借金がバランスシートに載っているので利払いの負担は大きい。Twitterの苦境は、主にマスク氏がバカな施策ばかり打ちだしたためです。 [参照]

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