シーレの名前を聞くと思い出すのは、大学の1,2年で第2外国語クラスの先生だった坂崎乙郎の事で、授業を始める前に美術や映画その他について必ず短い雑談があり、この先生は面白いなあと思っていた。田舎の高校出たてで、無知な自分は、坂崎さんがどんな人か全然知らなかったが、当時出ていた河出文庫に彼の『絵とは何か』が入り、偉い人なんだなあと思ってその本をはじめ、何冊かを読んだ。
その頃、坂崎さんは文芸誌にエゴン・シーレについての評論を連載していて、雑談の中に、よくその名前が登場し、執筆の苦労などを語っていたも覚えている。連載が終わり、本としてまとまったのはとりあえず、第2外国語の単位を取り終わった後だったが、それからしばらくして新聞に訃報が載り、死因は心臓麻痺と書かれていた。しかし、時折、お酒を一緒に飲んでくれていた教養ゼミの先生に聞くと、自殺だったという。やはり授業で名前がよく出ていた
親しかったらしい画家、鴨居玲がやはり自殺した後のことだった。坂崎さんの思い出とともに、自分にとって、鴨居玲とシーレが特別に愛着のある画家になった。


大学時代、坂崎乙郎先生の一般教養の芸術論を受講していました。「僕の授業の後ろのコマはできるだけ入れないように。何時に終わるかわからないから」と言って、気が乗れば2時間でも3時間でも講義をされていました。授業はポツポツと話されるのですが、とてつもなく迫力がありましたね。

エゴンシーレを覚えたのも先生の授業でした。

@hyoyoshikawa @tokiosuzuki  本当に迫力のある先生でした。忘れられません。

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