うおっ何と「看聞日記」の一部が現代語訳で無料公開されてる、なんてことでしょう。
https://yone.repo.nii.ac.jp/record/203/files/10 縦組_薗部041-068.pdf
と思ったら先月こんなものが出ていた。知らなかった。正月はこれを読もう。
機関リポジトリとかで一部公開って意外と宣伝効果あるかもしれませんね。どうです先生方。#読書
看聞日記とその時代
https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=103768
のっけから、息子である称光天皇の側室を妊娠させてしまい、親族の貞成親王に罪をなすりつける後小松上皇(一休さんのお父様)。
困った人たちばかり出てきて中年親王の苦労は絶えない。まじおもしろ。
しかしここで時代の変化を感じるのは、ちょっと前の時代なら、ご皇室は親子で同じ女房を恋人にするとか、外聞はそれなりに悪かったかもしれないけれど、別に問題にもされてなかったんですよね。後醍醐の母上も御宇多天皇と別れてお祖父様の亀山上皇とくっついていたし、光厳天皇も敬愛するおじ上の花園上皇の寵姫に子供を産ませている。それが室町中期を過ぎると姦通扱いに。後小松上皇からすると、息子が何でそんなに怒るのか、若い奴はわかんねえなくらいに思っており面倒くさくなってついその場限りの嘘をついた可能性がある。いや迷惑だけど。
世知辛いな近世って。武家の価値観なのかな。#看聞日記