一点、中にはちょっと生理的に受け付けない(具体的に言うと学生運動に乗じて暴力で同級生の教育機会を奪った武勇伝を得意げに話すタイプの老人)もインタビュー先に混じっているのですが、聖人君子みたいなハードワーカーばかり出てきてワーク・ライフバランスを語りながら、結局は頑張れば何とかなるという空虚な話をするというよくあるキャリア本とは違う禍々しさに寄与しており、こんな末路にはなりたくないという逆ロールモデルをも提示するにはよいサンプルです。
それ以外のもっと若い世代の研究者は、それぞれ一家言あって本当に魅力的です。普通に生活しているだけでは余ってしまう何かをなんとかするために生活をする。もうそれだけでいいじゃないですか。