パワハラと労働搾取によって壊れていくソヒの時間の経過を観客に追体験させる前半部は、自死したソヒだけでなく、愚かな大人たちによって壊されていく他の若い人たちの姿も遠慮なく描かれていて、大概の映画を正視できる自分も流石にしんどくなった時も、けど、自分も愚かな大人だし、ほぼ同じ状況にいる日本の若い人たちに、今よりも少しマシな未来へのバトンを渡さないと、と改めて
しかしペ・ドゥナとチョン・ジュリ監督のコンビは作品の胸糞悪さに反して本当に最高。パンフに掲載されている両氏のインタビューも素晴らしく、日本でこれだけの発言をハッキリ言える監督や役者がどれぐらいいるのだろうと。そして信頼の児玉美月氏によるテキストも相変わらず冴えていた。加えて、今まで存じ上げなかったのだけど成川彩という方のテキストも良かった。この方のWEB連載も全部読んだ